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2016年12月31日土曜日

シュトーレン食べ比べ2016

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今年もやってきました、シュトーレン食べ比べ。
当ブログの貧弱なコンテンツの中では比較的アクセス数の多かった2014年度版に引き続き、今年もやっちゃいます。
(本当は去年も記事を書きかけていたんだけど、めんどくさくなってお蔵入りにしちゃいました。)

今年は7店舗のシュトーレンを買ってみた。

  • 大阪・北新地「シュクレクール」
  • 大阪・肥後橋「ラ・フルネ」
  • 大阪・靱公園「ルルット」
  • 兵庫・西宮「生瀬ヒュッテ」
  • 東京・新宿「デュヌラルテ」
  • 東京・新宿「プチメック東京」
  • 岐阜・高山「トラン・ブルー」
1. 大阪・北新地「シュクレクール」 
個人的には大阪で最も好きなパン屋さん。今年の5月に北新地に新店舗ができたおかげで以前よりも購入する頻度が増えた。
シュクレクールのシュトーレンを買うのは、今年で3年連続?

開封時期は販売開始から1週間も経たないぐらい。
この時期ですでにしっとりした生地で、スパイスの芳香が今回の6種類の中でも最も際立っている。ナッツが比較的多めで、ドライフルーツも洋酒がしっかり、だが過剰ではない程度に利いており、相変わらず完成度は高い。

2. 大阪・肥後橋「ラ・フルネ」
いつかパン屋紹介の記事にも挙げねばと思ってるお店。2年前にフレンチレストラン「トゥールモンド」跡地にオープンした。谷町の「gout」で修行したシェフが腕を振るう。「gout」の前にはパティスリーでも修行をしていたそうで、お菓子もケーキも美味しい。

開封時期は販売開始から1週間以内。
開封した瞬間、鼻にツーンと来るほどの洋酒の風味。正直、私にはちょっときつすぎて、最初の数日はほとんど手を付けずに酒が抜けるのを待ったぐらい。
程よく落ち着いたあとでは、生地のしっとり具合やフィリングの味わいともに非常に好み。スパイスの風味はお酒に押されてちょっと控えめな印象。
幾分大人な味わいのシュトーレンといったところか。

3. 大阪・靱公園「ルルット」
小ぶりなシュトレーン。生地がパサッとした食感で、スパイスの風味もやや乏しい。フィリングもいささか物足りない感じ。ちょっと好みではなかった。

4. 兵庫・西宮「生瀬ヒュッテ」
当ブログでも取り上げた、旧タケウチの新店舗。NHKのプロフェッショナルで取り上げられてしまったせいで、なおさら予約しにくくなった感がある。店舗では予約者しか販売してくれないのでシュトーレンを取り扱っていたのかは分からないが、毎年大阪市内の提携ショップ数店舗でシュトーレンの委託販売を行っている。
私は淀屋橋のカフェで購入した。

開封時期は販売開始から1週間以内。
開封時点ではかなりパサパサしたドーナツみたいな生地感。フィリングも独特で、柑橘類が主体、かつ量も少なめ。スパイス、洋酒ともにアクセントは控えめ。生地そのものだけを捉まえると美味しいのだが、少なくとも私の求めているシュトーレンではないなと感じた。
そこから2週間ほどじっくりと食していったところ、さすがに最後の方にはかなりしっとりとしてきて、ようやく全体が調和した。
ただ、やはり期待値ほどの仕上がりではない印象。

5. 東京・新宿「デュヌ・ラルテ」
表参道に本店を構えるパン屋さんのデパ地下店。新宿伊勢丹B1Fで購入。
小ぶりな分、1000円前後と購入してみやすい価格帯だったので予定外に購入。

購入後、およそ10日〜2週間ほど経過後に開封。
失礼な話ではあるが、正直全く期待せずに買っていたのだが、それに反してかなり好みの一品だった。ギュッと詰まった生地はしっとりと、フィリングは決して大きな断面ではないにもかかわらず十分量が充填されており、ややスパイス感は乏しいものの、レーズン系主体のドライフルーツのジューシーさが特筆すべきであった。

6. 東京・新宿「プチメック東京」
何が悲しくて京都のお店のシュトーレンを東京で買わねばならぬのか、というツッコミはさておき、わが愛するプチメックのシュトーレンは初めてである。

購入後およそ10日〜2週間ほど経過後に開封。
いわゆる王道系のシュトーレンで、生地、フィリングともに申し分がない。表面の砂糖は粉糖ではなくてグラニュー糖のような目の粗いものを使っているのが目を引く。
そつがないのだが、逆に言えばここならではという特徴に欠けるという言い方もできるかもしれない。また、日をおいて食べたときに、他の店はしっとりしてきたのにここのはあまり変化が感じられなかった。察するに、表面の砂糖の目が粗いがゆえに、他のシュトーレンで見られるような、砂糖が生地にジュワッと溶け込んで一体化していきにくいではないか。

7. 岐阜・高山「トラン・ブルー」

今回の本命。昨年のツーリングで念願の訪問を果たした、飛騨高山の名店。
お取り寄せになるシュトーレンは価格が5000円弱と一見VIPクラスながらも、サイズも他店の倍ほどあり、グラム単価でいくとほぼ差はない。

11月半ばとかなり早めに到着したので、1ヶ月ほど寝かしてから開封。
これまたド直球の王道シュトーレン。粉糖できれいにコーティングされた生地からは、ほどよくスパイスと洋酒の香りが漂い、かなり多めかつ大振りなナッツの食感がアクセントになりつつ、ドライフルーツの甘みが滲み出す。
開封した直後は1ヶ月もおいてた割にはそれほど熟成が進んでおらず、わずかにしっとり感が足りていなかったが、それは乾燥剤の入った密封状態だったためであろう。開封後は、一気に熟成が進み、日に日に風味が増していく。開封直後のほのかな物足りなさは完全に消え去り、ラスト数切れは食べるのが惜しいぐらいにしっとりと美味しかった。

***********
年々シュトーレンを作るブーランジェリー、パティスリーが増えてきていて、どこのを選ぼうかと迷いに迷う贅沢な悩みに苛まれる。
去年、一昨年と購入した「シニフィアン・シニフィエ」のシュトーレンは、もはや至高の存在すぎて別格扱いなので、今年は敢えて買わなかった。

安定した美味しさの中にもピリッとアクセントを利かせてくれる「シュクレクール」のシュトーレンが関西の横綱であろうか。私の好みとしては今回のベストワン。

予定外に購入して嬉しい誤算となったのが「デュヌラルテ」。これはいつかリピートしてみたい。

総じて言えることは、ハード系のパンが美味しいところは、シュトーレンも美味しいということ。ブラインドで買うときの一つの指標にすると良い。

分類で言えばケーキに近い気もするが、発酵や熟成という要素が絡むからには、ブーランジェリーの分野なんだろうか。来年はパティスリーのシュトーレンをいくつか買ってみて、そのあたりを調査してみたい。

Garmin Forrunner 735XT

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ランニング用ウォッチをアップデートして3ヶ月ほど経ったのでそろそろレビューなど。

私が以前に使っていたのは910XTというトライアスロンモデル。モデル末尾のxtというのはおそらく「クロストレーニング」の略なんだろう。
高度計が逝ってる以外にはさしたる不具合はないものの、不満点が3つほどあったので、買い替えを決意した。

不満の1点目は、Bluetooth不搭載なこと。
スマホアプリでGPSログを取れて、即データをアップできるご時世に有線で繋いでデータ転送っていうのがストレスに感じてきた。
735ではスマホとBTで接続してガーミンコネクトにデータを即アップできる。ガーミンコネクトの設定次第では、STRAVAやTrainingPeaksなんかにもデータを転送することも自動でやってくれる。
走り終わった後に、トレーニングログを終了さえすれば、特に追加の操作は必要なく自動でスマホと接続してくれるのも非常にありがたい。
もはや有線接続はありえない。

この機種のもう一つのウリが、光学式心拍計。HRMベルトを装着せねばならぬのが、910XTの2つ目の不満点だった。
私は光学式心拍計の元祖「Mio」を新し物好きで購入してはいるのだが、コレがまた初物の宿命で不具合が多い。安静時の測定には概ね問題ないのだが、高強度になると途端に計測が怪しくなりHR200とかの異常値を連発し始める。どちらかというと、高強度域でこそ正しく測定して欲しいわけで、この測定精度の低さは致命的ゆえ、ほぼ使うことはなくなった。

では735XTはどうか。
結論から言うと素晴らしい測定精度である。
購入してから2ヶ月ほどで、明らかな異常値は「一度も」認めていない。
この手の光学式HRMでは起動時のキャリブレーションが大事なようなので、いつも大体玄関先で靴紐を結び始めるあたりで起動しておくと、ちょうど良い塩梅でキャリブレーションが終了する。
また光学式HJRMでは装着する部位にもコツが必要で、一般的な腕時計よりも中枢側(肩関節側)に装着したほうが読み取り精度がアップするらしいのだが、735XTに限って言えばどこに装着しても異常値を吐くことはない。

最後の不満点がGPSの検出速度の異常な遅さ。
910XTでは下手したら大げさではなく5分ぐらいGPSを検出できないことがあった。
その点、735XTは爆速で、60秒以内にはほぼ確実に捕捉してくれる。もっとも、EdgeシリーズやeTrexシリーズの比較的新しい機種とはほぼ同等なので、910XTが異常に遅かっただけだとは思うが。

ただし、GPSの測定精度については、若干微妙な部分もあることを記載しておく。私はほぼ毎日同じコースを走るのだが、特に走り初めの1kmが日によって10mほど誤差がある。距離を重ねるにつれ誤差が広がっていくというようなことはないが、ちょっと気になる点ではある。

ここまで述べたような機能であればわざわざ735XTを買わずとも、ランニング専用モデルである235を買えば済む。私があえて735XTを選んだのは「ランニングダイナミクス」の測定ができるからである。
加速度センサーを利用して、ランニング中の上下動や片足ごとの接地時間、接地バランスなどを測定できるという機能。
パッと見はすごそうな機能ではあるのだが、実際に使ってみると結構微妙な機能であることがわかる。
まず、「測定するには心拍ベルトをつけなければいけない」という問題。これを付けなくないから光学式HRMにしているのに、である。時計本体に加速度センサーを付けても体幹部の上下動はもちろん測定できないので仕方ないのではあるが、スマートさにかけるというか、本末転倒感は拭いきれない。
もう一つは「測定したからどうなんだ?」って言う問題。例えば私の場合、接地時間が理想値よりも若干長いのだが、それが分かったところでどのように改善すればいいのかがわからない。単純に引き足を意識すればよいというものでもないだろうし。活用できないデータは取ってないのと同じである。
そんなこんなで、買って数回使った後は、ほぼお蔵入りしてしまっている機能である。

とまあ、結論から言えば下位モデルで十分なのではあるが、モノ自体には非常に満足している。
 
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