またもや8ヶ月ぶりの更新。
化石ブログですが、備忘録的に残しておくべきだと思ったネタがありますので、更新します。
昨日、大阪マラソンに参加して来ました。
第1回からエントリーし続け、落選し続けること5回。
今年も一応エントリーはしてみるかって思ってたところに、嫁さんの職場がグループエントリーするので乗っからない?とお誘いを頂戴した。
そういえば、うちの職場の誰かも「グループエントリーの方が当たりやすい」みたいなことを言っていたので、じゃあせっかくお声かけをいただいたし、ということで深く考えずにお返事した。
そもそも2014年の京都マラソンに出たのを最後に、ランニング熱もかなり冷めてしまい、
気が向いたら10kmほど走るかっていうような自堕落な生活になっていたので、
当たったらまた練習するべ、ぐらいで考えていた次第。
本当にグループエントリーが当たりやすいのかどうかは知らないが、
結果的には見事当選し、6回目にして初の参加権を獲得した。
さて、せっかく出るからにはと、8月から本格的にランニングを再開。
クソ暑い中、2年半前のペースからは程遠いペースでしか走れない自分に愕然としつつ、
距離を積み重ねた。
9月はおそらく人生最多距離を走りこんで地足を作り、10月は強度を上げて心肺をしっかりいじめた。
10月中旬には、2年半前と似たようなペースで走れるようになっており、あわよくばサブスリーも狙えるかもっていうぐらいまでには仕上がった。
・・・が、油断したのか、レース1週間前に宇都宮まで自転車のジャパンカップを観に行ったどこかで風邪をもらってしまったようで、火曜日から体調が急激に悪化、水曜日は仕事を休んで寝込む有様。頭痛は金曜まで残っていて、ようやく回復したなと実感できたのが前日という最悪な調整期間となった。
この1週間、走るどころか、まともに歩くことすらままならぬ時間もあったりで、不安がいっぱいのまま当日を迎えた。
快晴で、気温も暑すぎることなく、マラソン的にはベストに近い。ちょっと風が強いかなって言うぐらい。
体調も一応は回復してるっぽいし、よしやるぞ・・・と意気込んだんだが・・・。
結果を先に書くと、3時間23分33秒。
全然ペース上がらんし、脚も痛くなるしで、散々な結果に終わった。
今まで計4回のフルマラソンでのワースト記録である。
(ただし後述するような理由で悔しくもなんともなかったりする。)
と、ここまではある意味、蛇足な部分。
本題は大会の運営というか、「グループエントリーの闇」の部分について。
私の知る限り、世の中のあらゆるマラソン大会では、スタート時に走力順に並べるようにということで、エントリータイム順にブロック分けされて、事前に指示されたブロックに列を作ることになる。
速い人が前に並ぶのは言わずもがなで、これがちゃんと機能すればスタート直後の大渋滞は発生しない。
実に理にかなったシステム。
ただし、大阪マラソンに関しては例外が存在する。
それが「グループエントリー」である。
自分が代表になってエントリーしたのではなかったので詳細を知らなかったことに責任があるのだが、グループエントリーではどうやら個人のタイム申告すら無いようなのだ。
つまり、速かろうが、遅かろうが、グループひとまとめでのスタートとなる。
そんな有象無象の集団なので、グループエントリーは個人エントリーランナーたちのブロックの後ろに整列することになる。
今回で言えば、私たちのグループは、A~Pブロックまであるうちの、あろうことかPブロックに割り当てられてしまった。
今回の大阪マラソンの参加者はフルマラソンと8.8kmのチャレンジランが混走で、合計3万2千人。
ざっと見積もって、スタート時点ですでに3万人が前にいることになる。
じゃあ、これが実際どう影響するのかというと、走力に応じて3通りのパターンがある。
1つ目は私のように比較的速いペースで走りたい人の場合。
スタートから延々と前に人間の壁が出来ており、全くペースが上げられないことになる。
上の表は、今回の私の5km毎のラップタイムである。
何がサブスリーやねんっていうようなお恥ずかしいタイムだが、注目していただきたいのは、左から2列目の「通過時刻」と、右端の「順位」欄である。
まず「通過時刻」。
スタートの号砲が鳴っても(そもそも号砲すら放送でしか聞こえないぐらいスタート地点と離れているのだが)列は5~10分ほどは微動だにしない。
ようやくのろのろと動き始めても、歩いているだけ。
そんな調子でゆっくりゆっくりと列は進んで、ようやくスタートラインを越えられたのが25分後!
しかも、どうやら30分以内にスタートしないとその時点で失格らしい。
私の後ろにもまだ3000人ぐらいはいる計算になる。この人たち、本当に大丈夫なのか、心配になる。
こんなぎりぎりのタイム設定の必要あるんだろうか。
で、ようやくスタートラインを越えても、真の地獄はここから始まることになる。
眼前に広がるのは見渡す限りの人、人、人。
自分のペースで走ろうにも前の人波が壁となって全く進まない。
それでも無理に隙間を見つけてはすり抜けて、時には縁石に飛び乗って身をかわしたりしつつ、少しずつ前に進んでいくのだが、さすがに前にいるのは3万人。一向に人は途切れない。
スタート直後はがんばってすり抜けしてたけど、2kmほどでこりゃあかん、と思い始め、
千日前筋に入って遠方を見渡した時に人波が視野の境界まで続いてたときに、今日のレースは終了、ジョギング大会へ変更と気持ちが切り替わった。
結局、ラップタイムを見てわかるように、15~20km近くからようやくそこそこのペースで走れるようにはなってきたものの、それでも時折前に詰まり、ストップ&ゴーのインターバルを要するような状況であった。
自分の記憶では、芦原橋前後あたりからはほとんど気にならなくなったような感触だ。
このストップ&ゴーと、不要なサイドステップが地味に脚を削ってきてたようで、
25kmぐらいからは股関節が異様に痛くなり、ペースが著しくダウンしてしまった。
30kmすぎからはキロ5すらキープできていない有様。
いくらジョギング大会とは言え、つらい。
まあ、そんなこんなで、速いペースで走りたい人は絶対にグループエントリーしないこと!!!
お祭りに参加するつもりならOKだろう。
つぎに、2つ目のパターン、完走ぎりぎりペースの人たちのことを書く。
このレベルの人たちも、ある意味、被害者となる。
完走ぎりぎり、つまり足切り関門の時間設定は「号砲から」で設定されているからである。
個人エントリーの人は、同じぐらいの走力でも、おそらく5~10分は早くスタートラインを越えているだろうから、単純に言ってそれだけハンデになるわけだ。
実際に、うちのグループの方々は、私以外の大半が制限時間ぎりぎりでゴールしたのだが、
そうした人たちにとっての10分が如何に大きいものかは想像するに難くない。
個人エントリーでは完走できた人が、グループだったばかりに完走できないなんてことがあり得るんだから、バカバカしくてやってられないだろう。
最後に3つ目のパターン、その中間層の走力の方々について。
この人たちが一番グループエントリーに向いている。
具体的には5時間前後で完走する人たちである。
極端に前に詰まることもなく、足切りにおびえる必要もない。
最後に大事なことだから、重ねて言う。
速いランナーは絶対にグループエントリーしたらダメ!!!!
完走狙いの人もグループエントリーしちゃダメ!!!!
私が検索した限りでは、この「闇」について触れられているブログはなかったので、誰かの目に留まればと思いここに記す。
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