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2014年11月25日火曜日

夙川「toriko(トリコ)」

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関西パン屋巡り44軒目。

休日の午後にぽっかりと自由時間が出来たので定期業務の夙川界隈のパトロールへと洒落込む。
本当は甲陽園にあった某店にも行きたかったのだが、いつの間にやら閉店になっていた。残念。 行きたい店はすぐにいかないとね。

旧ブログでもご紹介したことのある「toriko(トリコ)」さん。
阪急夙川駅の川を挟んで北東側にあるお店。地下1階にあるお店で、入り口には鳥かごが飾ってあるのが目印。店名の「トリコ」は「虜」っていうことなのかな。


・バタール
非常に引きが強い。芳しい香りが放つが、複雑で濃厚な味わいというよりはほのかな塩気で甘味が引き立つシンプルな味付け。飽きがきにくいデイリーユースなフランスパン。

・クロワッサン
ふんわりエアリー。断面にもエアがたっぷり。パリパリ、とまではいかないけどもサクサクと見た目通りに食感も軽い。発酵バター使用とのことだが、バターの押し出しはあまり強くなく後味は比較的さっぱりといただけた。素材の良さが感じられる。


・シュシュ
おそらく「種々」という漢字を当てるのだろう、種々のドライフルーツが練りこまれたハード系パン。パンが主体なのか、フルーツが主体なのか見紛うほどにフルーツ盛りだくさんではあるが、フルーツが甘さの飽和を起こすことないのはどっしりと受け止める生地の素地が良いからだろう。

激戦区夙川の中で生き残っているだけの実力が感じられるパン屋さん。

夙川「アミーンズオーヴン」

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関西パン屋巡り45軒目。

夙川駅から少し東北東方向、県道82号線から少しだけ東へ入ったところにある「アミーンズオーヴン」さん。
天然素材でのパンづくりをウリにされている。内装・外観ともにナチュラルテイスト。


・クロワッサン
小ぶりでかなりしっとりめ。クロワッサンというよりはパイに近い印象を受けた。雑味やバターのエグミは微塵も感じられず、非常に食べやすい。

・キタノカオリ パンプキンクッペ
キタノカオリという小麦を使ったクッペ。キタノカオリでパンを作ると黄色のパンになるのだが、さらにかぼちゃまで練り込んであるもんだから真っ黄色。
甘みが強いのだけども、おそらく砂糖は加えられておらず、素材からにじみ出る甘みのみ。ふわふわの食感と相まって子どもにも受けそう。

・カンパーニュレザン
ココンチの定番、カンパーニュ系の中でも自分の大好きなレーズンをチョイス。どっしりとしたライ麦の香り・酸味とレーズンの甘味・酸味のマリアージュは、期待にそむかない美味しさ。

・キャロットライ
秋の限定商品ということで購入してみた。これはかなりクセのあるパンだ。ライ麦の酸味に加えて、人参(朝鮮人参?)の独特の苦味(?)と舌に残る刺激性が加わり、ちょっと自分にはパンチが強すぎた。パンのみで頂いたのだが、食事パンとして他の食材と一緒に食べるとよさそう。

食べると身体が元気になるパン、そんなパンたちが並ぶお店だ。

苦楽園「パンタグリュエル」

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関西パン屋巡り46軒目。

苦楽園にひっそりと佇むお店、「パンタグリュエル」。自分が拝読している某ブログで紹介されていたので行ってみた。
そのブログでも書かれていたが、当ブログで紹介している他のお店のようにキラ星の如きパンがずらっと並ぶようなお店ではなく、粛々とパンを焼き続けてきた周辺住民の生活に根ざした、歴史を感じるパン屋さんだ。
そんなパン屋さんなのだが、パンのラインナップそのものはいわゆる町のパン屋さんとはちょっと違ってエッジの効いたものになっており、本格的なフランスパンやライ麦パンなどが前面に押し出されている。またパン・ド・ミなども結構いいお値段しており、自らのパンに対する自信の程が伺われる。

・バゲット
実に素朴でシンプルなバゲット。ただ、確実に美味い。複雑さはないけども、どっしりと麦の味わいは感じられる。バゲットは本来クラストを頂くパンであるようだが、こちらはクラムがメインであるように思う。

・ライ麦パン
ライ麦の配合比率が少ないこともあり、酸味などのライ麦らしさは控えめ。生地のハードさもほどほど。こっちも正直特筆すべき特徴があるわけではないのだが、美味い。

・クロワッサン
これは正直に言って、他の有名店に比べると、またこのお店の他の商品に比べて見劣りした。

宝塚 山本「Pain de Hash(パン・ド・ハッシュ)」

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関西パン屋巡り47軒目。

以前に紹介した「hana」と合わせて、山本駅方面をランニングついでに巡ってみた。
場所的には伊丹との境、荒牧あたりにあるのがこちら、「pain de Hash(パン・ド・ハッシュ」(仏語読み的にはアッシュでは?)。
ルヴァン種を用いた天然酵母ハードパンをウリにされているようだ。
私が訪問した14時頃でもひっきりなしにお客さんが入ってきていたが、たまたまかもしれないが、他のお客さんのチョイスを見ているとハード系を選んでいる方はおられず、まだ認知が進んでいないのかなと少し残念に思った。

さて肝心のパンの紹介。

・バゲット
やや細身で、その分長さは50cmほどはあろうか。
パリッと気持ち良いクラストの食感。バリッと割れるような硬さではなくて、どこか粘りのある硬さ。生地の目がものすごく細かく、これがねばりづよさ、引きの強さにつながっているのだろうか。この目の細かさは近隣で見た覚えがないな。味わいは濃厚ではないものの、マイルドな塩気が麦の甘みを十分に引き出しており、かなり好印象。
宝塚市内ではバゲットランキング現在ナンバーワン。


・クランベリーのリュスティック
よく売られているリュスティックよりはかなり大振りな、バタール並みのサイズ感がある。パリッとした感触はバゲットよりも弱いが、基本的には同系統の食感で、引きが強くて、ほんのりした甘み。加水率が高いせいか、味の濃厚さはバゲットよりも一層弱いが、クランベリーの酸味と甘みとはこれぐらいがマッチしている。

・カンパーニュ
ラグビーボール形状の型で焼かれている。クープはかなり深めに入ってる。
密度がやや低めでクラストは薄く柔らかい。ライ麦の味わいは弱めで、購入当日は正直少し物足りなさを覚えたが、2日ほど経過し水分が抜けて味が熟成してくるとぐっと深い味わいになってきた。
が、やはり他のパンに比べるとやや見劣りするというのが正直なところ。個人的にはもう少しどっしりとした食べ応えのあるものが好みだが、一般的にはこれぐらいライトなものの方がウケが良いのかもしれないな。

曽爾高原ツーリング: KUALISでの初ロング

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ぬKUALIS Ti ロードのシェイクダウンから1ヶ月。せっかくのニューマシンなのに通勤だけに使うのはいかにも勿体無い。
3連休の最終日に時間を確保できたので、ロングライド(と言っても100kmにも満たないのだが)へ行ってきた。
目的地はこの時期がベストシーズンな「曽爾高原」に設定。自宅からの自走でも130kmほどなので片道自走で帰りが輪行というプランも考えたが、大阪府内を抜けるまでの50kmほどが苦痛以外のなにものでもないし、そもそも今の体力・走力的に完走できるとは思えなかったので、針テラスまで車で移動し、そこからツーリングというプランとした。
実際には、ルートラボで見つけたこのルートをトレース。93kmほどだが獲得標高1500mと走りごたえも十分。と、えらそうなことを書いてるが、ルートを決めたのは当日。3時半起床でルートを決め、Garminに流し込んで5時過ぎに自宅を出発。阪神高速〜西名阪道〜名阪国道と快適に飛ばして針テラスには6時半着。
早速走りに行くぞ〜と車外に出ると、さ、寒い。車の外気温計では2℃。寒いはずだ。タイツ着てきてないし、何よりグローブがかなり薄手なので防寒性が心もとない。インナーグローブでも買おうと針テラス横のコンビニを物色すると、自転車用と銘打って暖かそうなグローブがある。クシャクシャって音がするのでおそらく防風フィルムがあり、その中にさらに3Mのシンサレート(合成羽毛みたいなもの)が詰めてある。とりあえずこれで急場をしのぐ。
結局出発は7時を少し回った頃になったけども、ちょうど日が昇り始めたお陰で体感温度はずいぶんと改善。運動してれば寒からず暑からずで汗もかかずにほどよい具合。先ほど買ったグローブは1000円とは思えぬ防寒性!さすがに操作性は100点とは行かないが、これはヘタな自転車メーカー品よりもエエかも。
走り始めは名阪国道沿いに少しだけ東進して、名阪国道小倉ICからやまなみロード(ハイウェイではない)に入りひたすら南下。前半部は峠とは言えない数十mほどのアップダウンを繰り返していく。路面状況も悪くないし、車もほとんどすれ違わない。まだ凍結するほどでもないので下りはヒャッハー状態。
ほどなく里山・林道区間に入る。室生川沿いをさらに南下していくと国道369号線と合流。合流点にある栂坂峠はトンネルも設定されているが、峠越えの旧道を進む。と言っても斜度、距離的に大したことのない峠。
下って369号は税金が潤沢に投入された道路で、すこぶる快適。下ハンでバビューンと一気に飛ばす。一旦曽爾村を抜けて御杖村へとさらに南下して、みつえ高原牧場を経由して曽爾高原へと向かうルートとなる。
みつえ高原牧場への道は、数kmほどの林道ヒルクライム。一応舗装はされているけども、細かい石・岩が転がっており、うっかりサイドカットした日にゃあ、こんなところからどうやって帰るんだというような閑散とした場所なので、今回のコースで最も慎重に走行した。
牧場を越えると曽爾高原まではあとちょっと。ラスボス的に500mほどの激坂(最大斜度は15%は超えてる)が待ってるぐらい。9時ジャストぐらいに曽爾高原へ到着。


さすがに荘厳な景色に圧倒された。が、正直もっとスケール感が大きい場所だと思っていた。見渡す限りすすきが覆い尽くすような、まさにナウシカ的景色を想像していたので、意外にこじんまりとした空間なんだなというのが正直な感想。お写真だけささっと撮影して滞在時間15分ほどでとっとと退散。
帰りは国道81号を通り、香落渓という紅葉の名所を通過する。このルートが最もポピュラーなのか、さすがに対向車とちょくちょくすれ違う。それでも時間帯が早いおかげで正蓮寺川沿いの快走路をひたすら爆走。名張駅前まで25kmほどあるはずだが、基本平坦〜下り基調なのであっという間に着いたという感じ。
名張市街地を抜けて国道80号線へ入り、最後は782号線で針テラスまで。最後の方は、慣れないロングライド(自分的には)でクタクタになり30km/h keepすらしんどい感じ。
11時ちょい過ぎに針テラスに帰着。ネットタイムで3時間50分ほどのライドとなった。

すすきと紅葉がどちらも満喫でき、さらにそれなりの走りごたえもある素晴らしいコース。信号もほとんどなく、ストレスなく快走できる。

さてKULAISである。
今回はR-SYS SLRとの初アッセンブルでもあった。ルックス的にはやっぱりR-SYS、最高だ。
激坂が何度か登場したが、掛け値なしに体感的にはMadoneと遜色なく軽快に登っていけたのには思わず笑いがこみ上げた。R-SYSの登坂性能がは遺憾なく発揮できる。
それに加えて、香落渓のワインディングでは下ハンキープでガンガン踏んでいっても脚に変な跳ね返りがなくリズミカルに進んでいく感触。どちらかというとMadoneのようにクルクル回すというよりもある程度のトルクをかけつつ踏んでいく方がシンクロ率が高い。
期待通りという他ないが、これだけ走ってもラストまで脚がきっちり残っており(最後ダレたのは、筋力ではなくて体力的な問題(苦笑))、ライド翌日に脚に疲れが残っていないのはさすが。
下りやコーナリングを適度にこなしたのも今回が初だったが、少なくとも自分が狙ったラインはキッチリとトレースしてくれた。鬼のように曲がっていくというフレーム特性ではなく、狙ったとおりに狙った分だけという表現が適切か。

オーナーの意を汲んで走ってくれているような錯覚すら覚える素晴らしいフレームだ。


2014年11月18日火曜日

平野「3(Trois, トロワ)」

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関西パン屋巡り43軒目。

所用で平野方面に立ち寄る機会があったので、未訪問となっていたこの店に立ち寄った。
平野の住宅街、一方通行ばかりの入り組んだ民家が立ち並ぶ街中に、古民家を改装した瀟洒な雰囲気のパン屋がある。
「3」と書いて「トロワ」とフランス語読みする。由来をお店の方に伺ったところ、開店当初3人家族だった(ということはそのあと増えたのかな?)から、シンプルな店名にしたかったから、とのこと。
お店のシンプルかつナチュラルモダンな雰囲気にマッチしたよい店名だと思う。

 夕方に伺ったためパンの種類は豊富とはいかなかったが、私の好みのパンは買えたのでOK。

・バゲットナチュレ
天然酵母で仕込んだスペシャリテのバゲット。程よい厚みのクラストは、焼き加減もほどほどでカリッとした食感が楽しめつつも、硬すぎて食べにくいということもない。
ほんのり茶色がかったクラムからは香ばしさがただよい、甘みが強く感じられる。もっちりした食感をもぎゅもぎゅと口の中で味わうと至福。
(写真を撮り忘れてパクパク食べてしまったので、切れ端のみ・・・)

・マスカットレーズンのパン
マスカットをドライフルーツにしたものを使っているハード系パン。特筆すべきはやはりマスカット。甘みが普通のレーズンとは比較にならないぐらいに強い。生地は期待したほどハードではなかったが、マスカットの甘みをしっかりと受け止めてくれている。

・ミニョン
クランベリーとオレンジピールをフィリングに使ったハード系パン。マスカットよりも甘みは控えめだけども、オレンジピールの苦味がプラスされて味わいとしてはより複雑な印象。生地はおそらく同じじゃないかと思うのだけども、成形が違うためか、こちらのほうがよりハードっぽいクラストで好み。

お店の雰囲気通りの、優しい雰囲気のパン。どれも美味しくいただけた。

2014年11月5日水曜日

KUALIS Ti Road "8440"

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 フレームを新調した。
素材はカーボンではなく、アルミでもなく、そう、チタン。

Madoneを購入して3年。どこにも破綻はなく素晴らしいフレームだという評価は未だに変わらないし、電動化してからは一層極楽バイク化してるのだけど、レースも出なくなった今となってはあまりにも優等生すぎてつまらないという贅沢な悩みが出てきた。
また、軽量カーボンフレームの宿命といえる脆弱さゆえ扱いにやたらと気を使うのも×。

「昔の女が恋しい」ではないが、LOOK595はよかったなあと手放した先を辿って見たけども、すでに数名の手を渡り行方知れず。
586のラストモデルの在庫も見つけてあるが、なんとなくこれではない感。

そんな折にふと目に留まったのが、オーダーチタンフレーム「KUALIS」。
Powerbook G4が出た時にチタンという響きにガツンとヤラレタ世代としては言い知れぬ悪魔的魅力を感じるのだが、正直自転車の素材としてどうなのかはよくわかっていなかった。それでも、在米日本人ビルダーの西川氏が作り上げるフレームは写真で見る限り素晴らしく精緻で美しい。

西川氏のブログを見ていると、どうやら知人が最近フレームをオーダーされた様子。居てもたってもいられなくなり、無理を言って試乗させていただいき、これが決定打になった。

国内ディストリビューターである「六甲バイシクルスタジオ」さんは、偶然にも最寄駅が私の自宅と同じ。自転車でヒルクライム10分強で到着する。
こちらを通してオーダーさせていただいたのが8月末。私の要望コンセプトはざっくり言うと「595を超えるチタン版595」。バネ感があり気持ちよく進むこと、そしてシルキーな乗り味をお願いした。数値的な性能よりも感性に訴えるバイク。

お次はデザイン。
デザインを白紙から考えられるというのもオーダーフレームの魅力、なんだけど自由度が高すぎて試行錯誤しまくりで何度もリテイクをかけてしまい、ものすごくご迷惑をおかけした(汗)

デザインが決まったのが9月末。フレームはすでに出来上がっていたので、米国からはるばる信州のワタナベ塗装さんへと託された。

10月31日、納車。足元の悪い中、RBSの衣本さん自ら拙宅まで配達してくださった。

「・・・・・・」
あまりの美しさに思わず絶句。想像をはるかに上回る美しい仕上がりだ。ワタナベ塗装さん恐るべし。

早速徹夜で自転車を組み上げた。衣本さんに組付けまでお願いしたほうが仕上がりがよいに決まっているのだが、組み上げること自体が楽しいんだからこれは譲れない。
組み付けながら自転車の細部を眺めていくと、最初は塗装ばかりに目が行っていたが、その土台となるフレームのフィニッシングの仕事ぶりに感嘆した。ビード痕は徹底的にそぎ落としてあり、まるでカーボンフレームかのように継ぎ目がない。チタン地は後三角にわずかに残してある程度だが、チタン特有のやや落ち着いた鈍い輝きがソソる。ディレーラーハンガーあたりの曲線美は芸術的ですらある。

朝5時半、ようやく自転車が組み上がった。すぐにでも乗りたかったが生憎の雨。
仮眠後、職場に顔を出し帰宅したら、ちょうど雨があがっていたので、このタイミングの逃すまいとシェイクダウン。

さすがオーダーフレームだけあって、今までのポジションと同じ感覚で全く違和感なく乗り始められた。
試乗させていただいた時にも感じたことだが、精密機械のような歪みの全くない感覚が乗り始めてすぐから分かる。他社のアルミバイクを所有していたこともあるが、こんな感覚は一度たりとて感じたことはない。最高峰カーボンバイクであるMadoneでも感じたことのない感覚。どこか一点が固いというのではなくて、フレーム全体が一つの構造躯体としてしっかりしているという表現が正しいか。

乗り心地は非常にシルキー。これはもうシルキーとしかいいようがない。道路の凹凸はすべて「だるん、だるん」とシルクのヴェールで包み込んだかのように伝わってくる。カーボンは振動減衰が速いというが、振動そのものは程度の差はあれ一旦は「コツ、コツ」と伝わってくると思うのだが、このバイクだとそもそもが「ダルン、ダルン」なのだ。

踏み込んでみると、思っていたよりもバネ感は少なめに感じた。少なくとも595のような「タメ」のあるバネ感ではない。しかし、かと言って軽量高剛性カーボンバイクみたいに足に跳ね返ってくるというわけではなく不快感は全くない。BBから後ろ三角全体でバネ感が出ているような感覚。
試しにガッともがいてみても、構造躯体の安定性ゆえか、力が逃げる感じがなくさりとて足にも来ないので突き抜けるように加速する。
登りも多少の重量的ハンデはもちろんあるものの、回すペダリングでも踏み込むペダリングでもいずれせによ懐深く受け入れてくれた。さすがにMadone的なヒラヒラした軽量さはないけども、重力に引きずられる嫌なフィーリングは皆無。

コーナリング性能やロングライド性能は評価できていないが、
狙ったコンセプト通り「595を超えるTi 595」になったかというと、ちょっと方向性は違うようなするが、「595を超えた」というのは達成できたと思える出来栄え。

他のオーナーさんがポルシェ911のようなバイクを、とオーダーされていたが、私の一台も同じような空気感を纏っている。

ラグジュアリーな大人の一台。
まさに「終のフレーム」である。





Frame: KUALIS Ti Road, 44mm HT
*Paint colors: Crystal white pearl mica (MAZDA special colour)+ Rapha Pink (Pantone 210)+ Gross Black
Fork: ENVE 2.0 Taperd 1-1/4
Headset: Chris King Inset 8 Pink
Wheels: Fulcrum Racing 1
Shifter: Campagnolo Chorus 11s
FD: Campagnolo Chorus 11s
RD: Campagnolo Chorus 11s
Crank: Campagnolo Record (replaced with CULT bearing) 52/36
Brake: Campagnolo Record
Handle bar: Oval R950 420mm 31.8mm
Stem: Thomson Elite X2 110mm 10°
Seatpost: Fizi:k Cyrano R1 27.2mm 330mm
Saddle: Bontrager Affinity RXL Carbon 138mm White
 
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