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2014年9月28日日曜日

夙川「FRIANDE(フリアンド)」

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関西パン屋巡り200軒の42軒目。

「M's Bagel」さんに引き続き訪問したのが、「FRIANDE(フリアンド)」
こちらは阪急の高架下にあり、M's Bagelさんより100mほど夙川駅寄り。
イートインスペース、そして店外でもオープンカフェ風にテーブルが設置されており、フレンチカフェ風の佇まい。外観はオサレ。

夕方近くになっていたこともあり、パンの種類はやや限られていたが、それでも20種ほどはあった。外観に反してハード系は少なめで、ガッチガチの食事パンを期待していたので少し肩透かしを食った。ただ、HPを拝見するかぎりでは私の訪問した時間が悪かったみたいで、本来はもっとハード系も充実しているようだ。ヴィエノワズリーや、クリームパンなんかの日本的なパンもあり、商品のバラエティは豊か。甘い菓子パン的なものがやや多いか。
あと特筆すべきは、ここのパンは価格がかなり安い。概してフレンチ系のパン屋は高い印象だが、例えば下記のバゲットペイザンヌは143円と驚異的な価格。

・クロワッサン・トルビアック
最近では珍しさすら感じるほどにしっとりしたクロワッサン。雑に食べてもクラストがはらはらとアチコチに散らばることもなくしっとりまとまっている。
パンナイフで割を入れてみると、そんなしっとりした生地ではあるものの、きっちり美しく層形成されている。イズニーAOCバターを使っているらしく、ほのかに甘いバターの芳香がたまらない。
食感はしっとりさを感じるも、クラムの層は歯で噛みこんでいってもべちゃっと潰れてダマになることはなく軽妙な食べ心地を維持してくれる。生地そのものの味は、塩気が強いといったような際立った特徴があるわけでもないが、バターの風味を損なわない素直な味わい。
基本的にはパリっとしたクラストのクロワッサンが好きな私ではあるが、これはしっとり系の中では比較的美味しいと感じた。

・バゲット・ペイザンヌ
「ペイザンヌ」=「田舎風」ということで、リーンな生地をまとめて、捻って形成してあるだけのバゲット。そういう製法なので、形はかなり不揃いだし、バゲットなのにクープも入っていない。
少しだけリベイクして頂いた。クラストは極薄でカリッ、パリっとした食感に焼き上げられている。香り高いとは思わなかったが、大小美しく気泡の入ったクラストは見事。クラムは弾力が非常に高く、引きが強い。パリパリの薄いクラストと一緒に食べると素晴らしい食感のハーモニーとなる。塩加減もほどよい。
パンそのものの味わいが濃すぎることもなく香りも強くないパンであり、今回私は夕食と一緒に食べたのだが、そういう食べ方こそがふさわしいパンであると感じた。

・パン・ヌーボー(角)
食パン2種類があるうちの、「ヌーボー」をチョイスしてみた。(形はすでに角しか残っていなかった)
今回は6枚切りをトーストして頂いた。表面はしっかりとトーストされるが硬くなりすぎずサクサクした食感。クラムはもっちりさを保ち、バターの風味がしっかりしている印象。味付けは甘め。毎日となると、わずかに味がくどいかな。

いずれのパンも良い意味で特徴に乏しく飽きが来にくい定番スタイルだが、確かな仕事は感じられる仕上がりで、また価格も安いため、近所にあったら定期的に利用するだろうな。

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