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2014年7月8日火曜日

中崎町「ブーランジェリー エス・カガワ」

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関西パン屋巡り200軒の38軒目。

平日の夕方、ちょっと時間ができたので1年以上ぶりに中崎町のこのお店を訪れた。
「ブーランジェリー エス・カガワ」


キタ界隈でパン屋を語るときには必ず名前の挙がる有名店。
中崎町の猥雑な雰囲気とは隔絶した、そこだけ別世界のような空気感のある店構え。
店内はがらーんと視野が開けており、低めの台にパンがズラリと並ぶ。ハード系からソフト系までバリエーションは広い。

■もち粉のバゲット

神戸・北野のサ・マーシュでも似たようなパンが供されていたが、やはりシェフの個性が出るので方向性は似通っていても仕上がりはぜんぜん違う。
切り餅をストーブで焼いた時のお餅の表面のような独特なパリっとした食感のクラストの中は、いわゆるバゲットとは全く異なるモッチリ感。サ・マーシュは強い弾力を感じさせる噛みごたえだったが、こちらの方は適度な弾力に加えてふわっとした感覚がやや強め。生地が甘いのは両者共通だが、甘みはこちらの方が控えめ。食べたことがある方にしかわからないが、全体的な風合いが、宝塚のパンネルの「ジャパン」に近い印象。

■クロワッサン
しっかりと焼かれたクラストはパリっと気持ち良い歯ごたえ。中心に近い部分までしっかりと火が通っているのか、どこまで噛んでもクラストは軽くはらりはらりとこぼれていく。ちゃんとすべての層に空気の層を感じられ、そこに封じ込まれたバターの風味がぶわっと溢れてくる。美味♪

■もちもち り・かるご
かなりしっとり・もちもちとした弾力の塊のような生地には黒糖ザラメが振りかけられている。このザラメの風味がかなり強めで、好みが分かれそう。

■アーモンドのリュスティック
シンプルなパンだけに、生地の素性がモロに出てしまうリュスティック。しっかりと固く焼きあがった薄いクラストの中には、ふわっとしっとりしたクラム。アーモンドって意外にフィリングに使われていない印象だが、あの独特の風味がアクセントになる。フィリングも多すぎず少なすぎずで絶妙。生地の塩気もほどよい。

■セーグル・オ・フリュイ
クラストを触った瞬間にしっとりした感覚があり、正直ちょっと嫌な予感。生地に水分が残りすぎていて、クラストにもう少し歯ごたえが欲しい。クラムもジトッとした湿り気が気になる。水分のせいなのか、生地の香りが立ち上らず、ライ麦の風味があまり生きていない感じ。
今回買った中ではちょっと期待はずれな部類。

■天然酵母の食パン
これは手放しで美味かった!クラストは薄めだが、引きがすごく強い。噛み千切ろうとしてもなかなか千切れない。クラムもふわっと、しかし適度なしっとりさと弾力があり、口どけがよろしい。何より、香りが素晴らしい。生地に顔をうずめて息を大きく吸い込むだけでも幸せになるような芳香。

さすがキタを代表する名店。
セーグルがちょっと期待はずれだったのだが、この日だけだと信じたい。他のハード系ももう少し食べこんでみたい。

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