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2014年5月26日月曜日

高岡亮寛「レースに勝つための最強ロードバイクトレーニング」

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自分も愛読している超人気自転車ブログ「Roppongi Express」のブログ主にして、ツールドおきなわを2度も制した最強のサラリーマンライダー、高岡亮寛氏の著書である。
といっても、タレント本と同じくもちろんゴーストライターさんが書いてるんだろうけど、一応初著作ということになるのかな。

価格が比較的高い本だったので、予約してまでは買わずに口コミ待ち。
Twitterでの評判が比較的良さそうだったので、旬なうちにとAmazonプライムで即お取り寄せしてみた。

タイトル通り、サラリーマンライダーが如何に限られた時間で強くなるか、ということにスポットを当て、著者の実体験を基にトレーニング方法を紹介している。具体的に「この強度で何分」というメニュー本の類ではなく、大まかな練習内容の決め方が紹介されている。また、機材やポジションなどに対する私見も盛り込まれている。

個人的に興味深く読めたポイント数点を箇条書きにしてみる。
◼︎トレーニング内容の指標としては「時間」を用いる。
→設定した時間(数分から数時間)の中で持続できる最大の強度でトレーニングする
◼︎パワーメーターは練習後にしか見ない
◼︎高強度になると前乗りになるので、サドルポジションはその位置に合わせている
◼︎何よりも靴に投資すべし

特に最初に挙げた「決めた時間内で維持しうる最高強度のトレーニングを行う」っていう発想は自分にはなかったので非常に参考になった。
パワートレーニングをしていると、FTPに縛られて、良くも悪くも設定した強度での練習にとらわれてしまいがちになるが、練習内容をあとから確認するための指標としてパワーメーターを用いるっていうのは、誰でも気づきそうで案外実践していないことだろう。
やっぱりせっかくメーターがあったら見てしまうのが人情だもの。
その他、通読して全体を見渡すと、著者の想いが込められているのは伝わるものの、紙幅の都合もあるのか薄い内容になっているのはやむを得まい。

読んでいて気になったのは、「誰にでも実践できることじゃないよね?」「真似したくてもできないよね?」っていうのが結構あること。

例えば金銭感覚。
「靴は高くても5万円程度だから妥協するな」ってさらりと書かれているわけだが、大半のサラリーマンにとって5万の靴はかなり高価なはず。
「練習にはカーボンホイールを使ってて、最近はLightweightのカーボンクリンチャーも使ってる」とか、うーん、なんか感覚が一般とは随分と違う。

また、氏が今現在強い背景には、日々のトレーニングの成果のみならず間違いなく学生時代の貯金があるわけで、それもやはり「誰にでもできること」ではない。そういった点を完全に度外視してるのも、違和感ありあり。

さらに一番違和感を覚えたのは、家族のことが全く出てこないこと。
「仕事とトレーニングの両立」という点にはページが割かれているのに、家族へのケア、家庭との両立という視点が完全に欠落している。
個々の家庭で事情が全然異なるだろうから、一般化させて記事にはしにくいのだろうけど、それにしてもサラリーマン向けと題した本であれば、避けては通れないポイントだと思うのだが・・・。
著者のブログを見ていていつも感心するのが、奥さんの理解度の高さ。毎週末の土日を練習に明け暮れる旦那によく怒らないものだなあと。奥さんもフルタイムで働いてそうな感じなのに。
これもやはり「誰にでも真似できること」ではない。


ネットでこの本の感想を見てみると、「サラリーマンライダーとしてモチベーションをもらった」といったものが多い気がするが、少なくとも私には、主たる読者層たる家庭・妻子持ちサラリーマンへは真の意味で心へ響きにくい本であると感じられた。

普通のトレーニング本としては、まずまず及第点以上だとは思う。

※6月16日追記:上記の書評はRE氏のことを貶しているわけではない。むしろRE氏のブログを拝見していると、家族を大事されている様子が非常に伝わってくる。伝わってくるからこそ、そこらへんの気遣いについても本の中にエッセンスとして忍ばせておいてほしかったなあというだけのこと。「サラリーマン向け」と銘打っているからには、ぜひ踏み込んだ記載が欲しかった。

2014年5月19日月曜日

パン好き必携の逸品「WENGER SWIBO」

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今日はパン好き必携のアイテムをご紹介。

焼き立てのパン、特に食パンを買いにいくと「まだ温かいのでスライスできません」と言われることあるでしょ?
その時以外にも、バゲットなんかは基本的にはスライスせず1本買いして食べる直前にスライスするのが吉。(もしくは冷凍する直前)

そんな時に必要なのがパン切り包丁。
自分はいつ買ったか忘れるぐらい昔に買ったヘンケルスのパン切り包丁を使っていた。
当初の切れ味がどうだったのかはもう覚えていないが、少なくともここしばらくは切れ味が極端に鈍り、切っているというよりもノコギリでひいているような感じになっていた。
ハード系のパンはそれでも比較的キレイな断面になるのだが、食パンは見るも無残な姿になってしまう。包丁の歯を前後させるたびに細かいウネがクラムに形成され、それをトーストすると微妙な焼きムラができて気持ち悪いことこの上ない。

トースターも新調したのに、せっかくのパンのポテンシャルを損なうのはもったいない。

ということでナイフもリニューアル!
Amazonでやたらと評価が高かったこの「WENGER社製 SWIBO」をゲットした。

貝印なんかの日本メーカー製の倍以上のお値段がするこのナイフ。
その切れ味はというと・・・。

(´゚д゚`)

凄まじく切れる!!!
見た感じは別段、特殊な形状になっているわけでもないのに、パンに刃を当てると、ほんのわずかな力で「スッ」と刃が入っていく。
古い包丁だとそもそも切ることすら叶わなかった焼きたての食パンですら見事に斬る。しかも2分割するだけとかではなくて、ちゃんと5枚切りにできてしまう。
なんだよコレ?反則級じゃね?

ハード系ももちろんスパッと一刀両断。
古い包丁でもそれなりに切れていたつもりだったが、やっぱり断面の美しさが全く違う。

キレイに切れた食パンをトーストすると惚れ惚れするような美しい均一な焼き上がり。
あ〜シアワセ。

使い始めて2ヶ月ぐらいになるが切れ味は全く衰えず。
耐久性はまだ分からないが、この切れ味なら年に1本ぐらい買い替えても惜しくない。
ぜひ一家に1本。

食べ歩き用にもう1本買おうかなあ・・・。
車にパン包丁積んでたり、カバンに忍ばせてたり、ましてや自転車ジャージの背中に突き立ててたらさすがに職質されるかしら?

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WENGER(ウェンガー)
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2014年5月14日水曜日

南船場「Sammy Pooh(サミープー)」

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関西パン屋巡り200軒の32軒目。

四ツ橋駅から200mほど北上したあたり、南船場と呼べばよいか、オサレなお店が軒を連ねる一角に佇むパン屋さん。

21時まで営業されている、こちらもリーマンの強い味方。
さながらパリのカフェのような外観で、オープンテラスのカフェで飲食も楽しめるようだ。

■バゲット(名前を失念...ライ麦配合のもの)

2種類置いてあったバゲットのうち、ペイザンヌ(田舎風)ではないものをチョイス。店員さんに尋ねたら、こちらの方がライ麦を使っている分、濃厚な風味との事だったので。
クラストはそこまで硬くないタイプ。手でちぎってもバリバリっとはあまりならない。
クラムはドイツ系パンを彷彿とさせる密度感を伴ったしっとり系。ちょっとモソモソとした食感。香りもライ麦の酸味を伴ったソレが強く、お味も同様。塩気は控えめ。

■パン・ド・カンパーニュ・ノア・レザン

こちらもライ麦配合。ルヴァン種を使って発酵させているとのこと。
ラップに包まれて販売されていたが、開封と同時に汎う濃厚な香り。ガツンと固いクラストだが、どこかしっとり感も伴う。バゲット同様にみっちりと詰まった密度の高いクラムは、バゲットよりも圧倒的に濃厚かつ重厚なお味。フルボディの赤ワインを彷彿とさせる。レーズンとくるみのいずれも香ばしい。しっとり感が強め。

■はしばみのキャラメリゼ

はしばみ、とはナッツの一種。セイヨウハシバミはヘーゼルナッツに当たるそうな。このはしばみが入ったフィセル。
キャラメリゼ、という名前からはもっと甘いモノを想像したのだが、味覚音痴な自分にはほとんど感じられなかった。全体的にかなり素朴な味わいだった。

バゲット、カンパーニュはいずれもちょっとしっとりしすぎてて、やや自分の好みとは外れていた。リベイクしたら香りがさらに立ちそうなので、次回は是非リベイクしていただきたい。近々おかわり予定。

2014年5月12日月曜日

おかわり「le Boulanger de Monge」

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モンジュ通いが続いている。
なんといっても梅田というロケーションが便利すぎる。電車通勤の帰りにはついつい立ち寄ってしまう。
パンの品数が比較的控えめなのも、過剰なパン欲を刺激されずにすむのでありがたい。

■パン・ド・ミ
山食タイプ。型に入っている底面〜側面部分は比較的しっかりと焼かれているが、全体的にはふんわり系。スライスすると、純白のクラムが眩しい。適度なモッチリ感があり、甘みが比較的強い。バターっぽさは控えめで、後味はさっぱり。トーストせずとも十分すぎるほどに美味しい。
トーストすると、カリッと表面が焼きあがるが、甘い風味は飛ばずに残る。
甘めの食パンがお好きな向きに。

■クランベリー・エ・ノワ
期待にそぐわぬ逸品。生地の美味しさは言うまでもないが、くるみの香ばしさが素晴らしい。またノア・レーズンではなくて、あえてクランベリーというあたりがまた嬉しい。
カンパーニュレザンにするか、こちらにするかでいっつも迷ってしまう。

■セレアル・フィグ
黒ゴマなどの穀物(=セレアル)が練りこまれた生地に、フィリングとしていちじくをチョイス。素材はどれも美味しいのだが、自分的には穀物の風味が強すぎてちょっと苦手系。

梅田に行った際にはぜひ。

2014年5月4日日曜日

宝塚「パンの小屋」

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関西パン屋巡り200軒の31軒目。

地元再発見シリーズ。小林と仁川の間にあるお店。宝塚はよく知らない方からは「芦屋・西宮」界隈と同系統視されていることが多い町なのだが、決してそんなことはなく、実はパン屋・ケーキ屋・料理屋いずれもコレ!という店に乏しい町なのだ。そんな中、数少ないハード系のパン屋がこちら。

◼︎バゲット

50センチ強の長めのサイズ。色目の通り、オーソドックスなタイプで、あっさりした味わい。クラストは薄く硬さもほどほど。クラムは気泡の入りがよく軽い食感。塩気はわりとしっかりあり、単品でも楽しめる。

◼︎クロワッサン

フランス仕様の大きめサイズ。全体的にしっとりしているが、層の形成は素晴らしく、焼き加減も上々。バターの香りもよし。かなり好みのタイプ。

◼︎パン・オ・ヴァン

ハード系な見た目なのだが、期待してたほどのハード感はなく、クラストからかなりしっとりしてる。クラムはさらに目が詰まってしっとりしてて、全体的に甘みが強めなこともあって、焼き菓子風味。

価格が大阪のど真ん中のパン屋とええ勝負というのは、コスパ的にやや厳しいか。

神戸北野「Ca marche(サ・マーシュ)」

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関西パン屋巡り200軒の30軒目。

神戸北野の異人館街のはずれ、神戸モスクの近くにあるお店。瀟洒な一軒家のような佇まいのお店。

ずらりと並んだパンと客の間は手すりで仕切られているおり、ほしいパンを店員さんに伝えると取ってもらえる。パンの種類は非常に多い。
 NHKの趣味Do楽にも出演しておられたシェフが腕をふるう。テレビでも米粉パンを紹介しておられたが、お店のラインナップも米粉を使ったものが他のお店より明らかに多い。また、新作と紹介されたパンが5〜6種類はあり、シェフの創作意欲の高さが伺われる。

■米粉のバゲット

見た目はバゲットだが、食感はいわゆるバゲットのそれとは全く違う。表面は形状を保つ程度の硬さはあるものの、引きちぎるためにちょっと握ると形状が戻らなくなるほどに、しっとり・もっちり。香りはお米のそれ。キメの細かい生地はおもちのようにもちもち(変な表現ww)でほんのり甘い。味もお米に近い。

 ■バゲット・ペイザンヌ
発芽小麦を使ったというバゲット。こちらは普通のバゲット的な外観と触り心地。クラスとは薄めで、パリっとした食感。やや酸味のあるクラムは、非常にみずみずしい。米粉のバゲットと食べ比べると、食感があまりに違うので余計に楽しめた。こちらはモッチリ感は控えめ。

■パンドゥ
クープが非常に美しいパン。どういう味なのか想像がつかなかったのだが、ミルク風味の自然な甘みの強いお味。表面は硬さはなくサクッとした歯ごたえで、焼き菓子的な食感。クラムもしっとりと目が詰まって、やはりお菓子感覚が強い。今回食べた中では一番美味しく頂いた。

■米粉のベーグル
米粉と小麦を半々で配合して作ったベーグル。米粉のベーグルと同じく、お米の香りが強く、またモチモチした食感。

■パクチーのベーグル
ねじりの入ったドーナツのような外観だけどもベーグル。ムチッとした食感もよいが、やはりパクチーをフィリングに選んだというそのセンスに脱帽。パクチー、すなわちコリアンダーのスパイシーな風味が、甘みの強めな生地と引き立てあって、美味。エスニックな町、神戸らしい逸品。

■パン・ド・ミ
ゴメンナサイ。空腹時・疲労時に一気に食べてしまって、記憶が曖昧・・・。美味しかったのは間違いない。

どのパンも一捻りの工夫が凝らされていて、選ぶときも食べるときもワクワク心が踊るようなパンたち。
三宮界隈ではぜひとも押さえておくべきパン屋の一つだろう。

おかわり「Boulangerie P&B」

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 週末に休日出勤の帰りに開店直後のP&Bさんを再訪してみた。

土曜日は11時半オープンで、私が到着したのが11時33分。すでに5〜6人の列ができていた。店内には一度に1人しか入れないため仕方ないのだが、道行く人々が「何の行列?」とささやきあいながら通り過ぎて行くので、少し気恥ずかしくもあり。

開店直後ゆえ、食べたかったものを余さず購入できた。
・トラディショナルバゲット
しっかりと焼き固められたクラストと対照的に、非常にもっちりした食感のクラム。香りが特に素晴らしい。麦の味わいを引き立ててくれる、程よい塩加減で、好みのタイプ。香りが素晴らしく、ぺろりと1本頂いてしまった。
・食パン



P&Bの焼き印入。クラストというかいわゆる耳の部分がしっかり目に焼かれていて、型崩れしにくい。 かと思えば、クラムは打って変わって非常にモッチリ。トーストすると、わずかにカリッと焼きが入った表面とモチモチした中身とのアンバランスが楽しめる。
・クロワッサン

今まで食べたあらゆるクロワッサンの中でも最も固く焼かれている。ただ、1層ごとは非常に薄く仕上がっているので、パリパリパリっと割れるように食べ進んでいく。味わいも焼けた小麦の味がする。このパンも、外と内とで性格が違って、しっとり、もっちり。
・ボルケーノ

くるみ・イチジク・ブドウ(カレンズ?)などがふんだんに入ったパン。フィリングの量が半端無く、満足度がすごい。量もさることながら、あまり細かく切り刻まずに練りこまれているので、噛みこんだ時に口の中に広がる風味が素晴らしい。
パン自体はガッチリと、ただしややしっとりした、これぞハード系という生地。

やはり非常にレベルが高く、人気店であることが頷ける名店。ハード系好きは必ず訪問すべき店舗の一つだろう。
 
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