神戸のベーカリーの草分け的存在のお店の一つ。
NHK教育で放送された趣味DO楽にシェフが出演しておられ、以前に食べたのがいつだったかはっきり覚えていないほどだったのに気付き、改めて訪問してみることにした。
新神戸から三宮方面へと下っていく途中にある教会のような建築がこのお店。1Fが販売スペースで2階は喫茶店となっている。通路がゆったりととられた広々としたスペースには、パン以外にも、焼き菓子などが並ぶ。というか、焼き菓子のスペースの方が広いぐらい。
実は、自分の中のイメージとして、焼き菓子に力を入れすぎているパン屋のパンはイマイチ、という先入観があって、この日も複数のパン屋を回っていたこともあり、2点しかパンを買わなかった。
結果として激しく後悔することになったのは言うまでもない(笑)
・ブラウンブレッド
くるみ・レーズンが入った、かなり大きなパン。ハーフサイズでも手のひらよりも大きいぐらい。これで500円(+税)というのだからコスパはすごい。
店名から分かるように、基本的にはドイツパンのお店。このパンもご多分に漏れず、ライ麦ベースのパンであるが、ライ麦の配合比率は比較的少なめなようで(プライスカードに書いてあったような気がするが失念してしまった。おそらく30%程度か)、いわゆるドイツ系の黒パンとは違い、みっちり詰まった食感ではなくて、ふんわりとした口当たり。フィリングの影響もあるだろうが、味の方もライ麦の酸味は控えめで、どちらかという甘みを強く感じる。良くも悪くもクセがなく、ドイツパンを求める人には物足りないとは思うが、一般的には非常に食べやすい。実際、自分も一切れ、一切れ、とスライスしているうちに見る見るうちに残りが寂しいことに・・(笑)
・ソフトトースト
数種類用意されている食パンの中でソフトタイプをチョイス。ライ麦が入ったタイプの食パン。ブラウンブレッドに対して、こちらの方がぎゅっと目の詰まった、いわゆるドイツパンの流れを感じさせる仕上がり。小麦だけの食パンでは味わえない濃厚な風味が特徴。目が詰まっている分、非常に食べごたえがある。
甘い食パンも美味しいが、こういうパンにジャムを載せて頂くのもまたオツなものだ。
老舗の名に恥じぬ、奇を衒わぬ王道的な美味しさ。
ドイツパン、ライ麦パンの入門編として最適解であると思った。
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