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2014年3月9日日曜日

パーソナルトレーナーのススメ

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今年の2月からパーソナルトレーナーに体幹トレーニングの指導をして頂いている。

体幹トレーニングブームの昨今、書店には「体幹トレーニング」教本がずらりと並ぶ。スポーツ雑誌コーナーでも体幹トレーニングを特集する雑誌は後を絶たない。
こうした本を参考にすれば安上がりにトレーニングできるにも関わらず、なぜ自分はわざわざトレーナーに指導して頂いているのか、そしてその効果についてちょっと語ってみたい。

自己流の限界

流行りモノに弱い人間なので体幹トレーニングはもちろん試してみていた。参考にしていたのは主に木場克己氏の著書である。
こういうハウツー本のメニューをトレーニングを実践していくと、確かにプランクなどが徐々にキツくなくなっていき、当初できなかったメニューがこなせるようになった。効果が出ているのだと内心ほくそ笑んでいた。
が、こうしたトレーニングを続けていくことで実際に競技力が向上したかというと、大いに疑問が残ったのも事実。もっとも、ちょうどトレーニングに時間を割けなくなってきた時期と重なるので単純に持久力が減少した影響が大きいとは思うのだが、少なくとも体幹トレーニングをおこなってよかったと感じられる場面にはついぞ出会うことはなかった。

そんな中、昨年の夏に、宝塚在住の元競輪選手の方に体幹トレーニングのご指導を頂く機会を得た。結局、時間の都合などで継続的に通うことはなかったのだが、たった一度のセッションで、自分が行ってきた「体幹トレーニング」が「体幹トレーニングもどき」であったことを思い知るには十分であった。
元選手の監視の元で自分がやっていたのと同じようなメニューをやってみると、自分が意識していたのと異なる筋肉にものすごい負荷がかかっていることがすぐに分かった。自分が使っていた筋肉が間違っていたのだ。自分がやっていたことは「形をマネていた」だけだったのだ。

じゃあ、本来使うべき筋肉への意識付けを行えばいいじゃないかと、この時の体験を元にピラティスやファンクショナルトレーニング関係の本を渉猟した。骨盤の傾きや腹圧のかけ方など、自分の意識付けが不十分な点はたくさん見つかった。これらを意識しながら「体幹トレーニング」を再開した。

けれどもこの時の自分はもう一つ、いやむしろ最も大事なことが抜け落ちていることを忘れてしまっていた。ヒントは元選手とのセッションの時にもあったのに。

ランニングラボを受けて


年が明けて1月上旬にアシックスランニングラボを受講したのは以前に記事にした通りだ。この時に自分のランニング動作の問題点を抽出することができた。自分に不足している筋力もピックアップできた。

不足している筋力を補うべく筋トレを行いつつ、普段のランニングの最中にランニングフォームの改造を始めた。
これが実際には非常に難しい。大まかなイメージはできているものの、客観的に自分の動きを見ることができないので、どう変わっているのかを評価することができない。動きが小さいと言われた自分のフォームを改善すべく大きな股関節の動きを意識するのだが、上手くスピードに乗れない。速く走ってる実感が得られない。

アシックスランニングラボの欠点というか限界はこのへんで、「ある時点の問題点」を抽出することはできても、それを解決する方法を提示することができていない。筋トレやストレッチを行うことで改善する部分は確かにあるだろうが、フォームというのはそういう局所的な問題ではない。骨盤の位置、傾き、下肢の動き、上半身との連動、あらゆる要素が複合的に絡み合って形成されるものなので、自分の身体の動きをあたかも幽体離脱した状態で見下ろすような視点を得られない限り、なかなか正解にはたどり着けない。

 パーソナルトレーナー探し

ハウツー本、そしてランニングラボを経て、ようやく自分一人でやっていることの限界が理解できた。自分の動きを評価してくれる第三者的視点を得ること、そしてそれを修正してくれるノウハウを持った人物を探す必要があるのだ。

そこで、体幹トレーニングを指導してくれるパーソナルトレーナーを探すことにした。前述の元競輪選手の方にお願いすることも頭をよぎったが、自分の場合、自転車のみならずランニングもやっているので、より広範にいろんなスポーツの指導を行っている方を探した。
ググってみると、さすが体幹トレーニングブームの昨今、スポーツジムでも個別指導を受けられるし、体幹トレーニング専門の施設もいくつか検索に引っかかった。ただ、どれも指導料が高い・・・。ちょっと試しに受けてみるというレベルでは全然ない。アマチュアのおっさんが趣味で楽しむ範囲ではなくて、明らかにシリアス競技者レベル向けのサービスばかりであった。

そんな中で偶然見つけたのが、今ご指導いただいている苦楽園 LIA SPORTS(リア・スポーツ)の森中稜恵コーチ。
何と言っても月1万と指導料が格段に安い!(笑)しかも出張指導をしていただける。正直言ってあまりにも安いので少し胡散臭さを感じたが(今となっては失礼極まりないが)、思い切ってお願いしてみることにした。

実際に指導を受けてみた衝撃

事前面談で顔合わせを済ませて、2月第1週からいよいよ指導をしていただくことになった。 自分の場合、幸いにも職場に体育館があるので、そこを利用して指導して頂いている。
では今何を教えてもらっているのか。さぞ充実した体幹トレーニングができているのだろうと思われるかもしれないが、現時点ではまだ体幹トレーニングは始まっていない。いや、正確には「始められない」という状態だ。

初回指導時に、私の動きの評価をしていただいたところ、骨盤の動き、重心への意識、上半身との連動など問題点がてんこ盛り見つかったようだ。
まずは数ヶ月かけて自分の中で無意識に行っているこうした問題のある動作を修正していく必要があるという。
実際にやっている動作を説明するのは無理なので省略するが、コーチがいとも簡単そうにされる手本を自分は全くと言っていいほどこなせない。そんな簡単なこと・・・って思うようなことが全然できない。それはもう情けなくて泣きたくなるほどにできない。
体幹を形成する筋肉への意識付けができていないから、骨盤や肩甲骨など骨格を思うように動かせていないのが原因なのだが、コーチに言われる通りに意識付けをしっかり行いつつ回数をこなしていくと・・・ふっと眼前の霧が晴れるように上手く身体が動き出す瞬間が訪れるのだ!
この快感は実際に体験しないと絶対に伝わらない。さっきまで力任せにしていた動作が、ほとんど力を入れずにもできるようになったりする。そしてそういう瞬間というのは自分でも上手く出来た!と直感的に分かるし、他覚的にも上手く出来たなと分かるようだ。動画を撮ってもらうと動きが全く違う。
コーチは「スイッチが入ったね」とよくおっしゃられるが、まさにその感覚。スイッチが入っていないまま体幹を鍛えようとしても絶対にできないと今では断言できる。むしろ、本来使うべきものとは違う部分に負荷がかかるだけで、ヘタをすると長期的には故障を誘発する原因にすらなりかねない。

今の段階では、指導して頂いていることが競技力アップに繋がるのかどうかはわからない。目的を見失っていると思われるかもしれないが、本来人間ができるはずなのにできていなかった動作ができるようになる快感、これを味わえるだけでも今のパーソナルトレーニングを続けていきたいと思う。
その効果の程は今年の後半に出てきてくれることを祈るばかりだ。

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