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2014年3月23日日曜日

千林大宮「グロワール キムラヤ」

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関西パン屋巡り200軒の17軒目。

「パンラボ」さんのブログで紹介されていたお店。お仕事でこちら方面へでかけたついでに足を伸ばしてみた。

千林大宮はいわゆる大阪の下町であり、およそオシャレなブーランジェリーが似合うような土地柄ではない。
この御店も、商店街の一隅を占めており、一見すると普通の街のパン屋さん。

店内に入ると、私もいずれ受験しようと思っている「パンシェルジュ検定協賛店です!」との案内が貼ってある。パンシェルジュを持っているとサービスを受けられるようだ。
こんなマイナーな資格に興味を持っておられるあたり、店主さんのパンへの愛を感じられる。

街のパン屋さんだけに、ソフト系のパンが多いのではあるが、比較的凝ったヴィエノワズリーやハード系のパンもずらりと並ぶ。その品種は30種類以上あるんじゃないだろうか。とにかく目移りすることこの上ない。

そんなこちらの気持ちを察するように、通常サイズの1/4ほどの大きさのミニパンのが6つ入った欲張りなセット(ミスドでいうところのDポップ的な感じ)があったので、迷わずチョイス。その他、ハード系、デニッシュ食パン、紅茶のデニッシュ食パン(うっかりしてデニッシュ系ばかり買ってしまって後悔・・・。他のも食べてみたかった)、芋のアンパンを購入。

・ おいもあんぱん

なると金時を炊きこんで作った餡が詰めてある。真っ白のさながらお餅のような外観だが、食感もそれに近く、もっちりした弾力に富む生地。おいもの餡はほどよい甘さで、芋の自然な甘みを活かしている。お茶と一緒に3時のおやつに食べてみたいな。

・きまぐれアソートセット
今回はクロワッサン、アンパン、デニッシュ、メロンパン、抹茶パン、チーズパンが入っていた。サイズが小さいということは、必ずしもフルサイズのパンと同じ味になるわけではないが、いずれのパンも全くハズレなどなく、美味しい。ほぼ一口サイズのため、じっくり味わうというには量が少なすぎるが、視覚的にも味覚的にも楽しませてくれて、230円というプライスは破格。

・ドライフルーツの天然酵母パン
ハード系。と言っても、オサレ系ブーランジェリーで売ってるようなガッチガチのハードパンではない。多分、そういうパンは場所柄ニーズがないのだろう。
ただし、このパン、侮ってはいけない。クラストは文字通り「パリッ」と音を立てて割れるような薄氷の如き薄さ、硬さ。その中はもっちり、優しく口当たりの良いナチュラルな甘さの生地。これは天然酵母を使っているおかげか。そこにタップリと練りこまれた、小さく細分化されたドライフルーツたち。レーズン2種類(カリフォルニア種とサルタナ種かな?)、クランベリー、オレンジピール、くるみを確認。
過剰な甘みを感じず、あっさりしているのでパクパク食べられる。ハードすぎるのはちょっと苦手、という向きには非常にオススメ。

・パン・ド・グロワール

お店の看板商品だというデニッシュ食パン。基本、デニッシュ食パンは絶対に買わないのだけど、レジ脇にあったのでパンをじっくり見ずに買っておいたらデニッシュだったwww
常々「バター臭い」とか書いていることからお察し頂けるかと思うが、バターリッチすぎてバターの香りが濃厚すぎるパンはやや苦手なのだが、このデニッシュ食パンは比較的バターの香りは控えめで、パネトーネ種を使って発酵しているというパンらしい香りが漂う。
生地のふんわり感はさすがにデニッシュらしい。ぎゅっと目が詰まったような通常の食パンに比べると、薄い層が幾重にも幾重にも重なってパンが形成されているようだ。口にふくんで、その層間の結合が解けると、パンが口の中で溶けていく。ただし、やっぱりバター感は控えめで、デニッシュにしては後味は比較的おとなしい。
デニッシュ食パン好きの方はぜひ一度ご賞味頂く価値はあるかと思う。

下町に根差しながらも、新しい商品を生み出そう、そしてそれを発信していこうという意欲に溢れたよいお店だった。
宝塚でいうとパンネルを彷彿とさせるお店。

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