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2014年3月7日金曜日

代々木公園「365日」

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東京パン屋ツアーの2軒目。
代々木公園駅のすぐ近くに昨年末にオープンしたばかりのお店。表参道の「デュヌ・ラルテ」出身の杉窪シェフのお店で、パンラボや「&Premium」誌で大プッシュされていたし、パン屋にしては珍しい名前に興味をもった。
なるべく自然な、安心安全な食材を用いてパンを作ることを信条とサれていると聞く。その実力や如何に?

お店は上述の通り、代々木公園駅から徒歩数分。商店街からちょっと入ったところにある。シニフィアン・シニフィエに比べると、ややナチュラルテイストのモダン系の内外装。こちらも対面販売形式。イートインスペースも用意されていた。

・くるみパン

わずかにカリッとした抵抗を感じるクラスト。クラムはふわふわ、もちっとしたもの。甘さは控えめで、優しい風味。そう、「優しい」という表現がこのお店のパン全てに貫かれている。ほんのりした塩気が美味さをふくらませる。くるみがタップリと入っているが、経験したことがないほどに香り高く、柔らかい。少し歯を立てると、パックリと割れて崩れていく。このくるみもまた非常に優しい旨みを残してくれる。
くるみパンでは最高峰の一つと思う。
・ブリオッシュ
たまごカステラを彷彿とさせるような可愛らしい外観。実際の食感も、フワリと軽く、お菓子のよう。ただ、卵とバターは過剰すぎず、後味はさっぱりしている。サイズも小さくて、ちょっとした空腹時に食べたい感じ。
・ヴィーニュ
山ぶどうがこれでもかと練りこまれた生地にクリームチーズを入れてある。ブドウは味がかなり濃厚で、甘み・酸味ともに強め。ただ、粒が小さいので味がキツすぎることはない。ややハード目に焼かれた生地がこのブドウをしっかりと受け止めてくれている。
・100%=ソンプルサン

看板商品?
見た目は大きなクロワッサンという雰囲気だが、全然違う。手でちぎると、びよ〜んとのびるのではないかという程に引きの強い生地は、しっとりとみずみずしい。断面を見ると、うっすら光沢を放っているようにすら感じる。弾力性の強い食感はクセになりそうな ほどに気持ちよい歯ごたえ。くるみパン同様、優しい味わい。今回はトーストせずに食べたが、少しトーストしてみたら、また別の美味しさを感じられそう。おすすめ。

期待にそぐわぬハイレベルなお店であった。
美味しさには全く異論はない。
「毎日食べたい」と思わせる、虚飾を廃したシンプルだが深い味わいのパンは、食べる人へのシェフの想いがこもっているからこそであろう。身体が自然にパンを求める。
ただ、難点はパンの値段が、かなり高いこと。普通のパン屋の倍ぐらいする感覚。厳選素材を使うためにはやむを得ないのかもしれないが、さすがにdaily useするにはキツイだろう・・。そういう意味では、せっかくのコンセプトを味わえる人が限られてしまうのは残念ではある。

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