Pages

  • RSS Feed

2014年3月31日月曜日

オンコーアンマタン 2回目

0 コメント
 
香櫨園の「オンコーアンマタン」に行ってきた。
前週は嫁さんに買い出しに行ってもらったのだが、今度は自分が近くに寄る機会があったので、初訪問と相成った。


予想していたよりも小さな店舗。この日は、看板娘さんはいなかった。

15時ごろの訪問のため、パンの種類は限られていたが、お目当てにしていたバゲットなどはゲットできた。

・バゲット・ルヴァン


天然酵母にルヴァン種を用いているパン。自分も詳しく理解していなかったので、この際に調べてみたら、ルヴァン種というのはライ麦のふすまに付着した酵母を培養したものなんだとか。イースト菌が出まわる以前は、この菌がパンの発酵の主力を担っていたという。
そんなルヴァン種の特徴は、非常に濃厚な香りと強い酸味。ここのバゲットは、包装紙にくるむだけで渡されるのだが、鼻を近づけただけでもむせ返るほどの濃厚な香りが漂ってくる。パン自体のサイズは、やや小さめ。
クラストは相当にハードで、がりっと噛みごたえ十分。厚みもかなりのもの。だが、クラムは打って変わって非常にもっちりした食感。香りと同様に、味の方も濃厚で麦の味が痛いほどに突き刺さってきて嬉しくなる。塩加減は控えめながらも存在を感じられる程度で、食事に合わせることもできそうだし、そのまま単品でも十分頂けるポテンシャルの高さ。
美味い。

・バゲット・クラカント


この冬の新作だそうで、そば粉を使って育てた天然酵母で作ったバゲットとのこと。
どれだけ鼻を近づけても、いわゆる蕎麦の香りはしなかった。自分の鼻が悪いだけかもしれないが。正直言って、蕎麦とパンという組み合わせが微妙だなと思っていたので、ここは嬉しい誤算。
クラストはやはりハード目。ただし、バゲット・ルヴァンに比べるとクラストはやや薄く、食感も軽めで、サクッとした歯ごたえ。
香りもルヴァンの濃厚さはなくて、けれども麦の香りは十分に感じられ、こちらのほうが万人受けしそう。クラムのもっちりぶりは引けを取らず。こちらも単品でも十分いただける。美味い。

・クロワッサン

天然酵母で作ったというクロワッサン。比較的大きめの、フランス本国っぽい仕上がり。見た目のボリュームに反して、実質量は軽く、期待が膨らむ。
美しく層を形成したクラストは、パリパリっと割れるような食感。顕になったクラムは、見事な階層構造を形成している。バターの量が自分の好みにジャストで、ほんのりよりやや多め。バターの風味で生地に甘みを感じる。後味も非常によく、実にクオリティの高いクロワッサン。美味い。

どれもこれも正統派フランススタイルという感じで、非常にハイレベル。
43号線以南という立地条件の悪さがなければ、もっと注目されてしかるべきお店であると思う。

0 件のコメント:

コメントを投稿

 
© 2012. Design by Main-Blogger - Blogger Template and Blogging Stuff