関西パン屋巡り200軒の5軒目。
2軒目は烏丸御池から南西方向、四条烏丸との中間あたりにあるお店、「花かごパン」さん。先ほどの「Flip up」さんよりもさらに街並みに溶け込んでいて、普通に通り過ぎるだけではパン屋と気づかないんじゃないかっていうレベル。
お店自体は奥に細長い京都の町屋風の作りで、客が3人も入ればいっぱいになりそう。
こちらはレストランへバゲットを卸したりもされているようで、ハード系の食事パンがメイン。バゲットだけでも3種類あった。ここでも5点ほど購入。
・全粒粉のバゲット・トラディション
全粒粉の配合のバゲットらしい麦の薫りが立ち込める。クラストは薄めで、固さもさほどではない。クラムはフワッとしていて引きはさほど強くないので口に含むとあっという間に溶けて消えてしまう。味は予想よりもあっさりしているが、小麦の余韻が残る。
・赤ワインのレーズンパン
水の代わりに赤ワインだけを使って仕込んだ生地に、レーズン2種類を加えてある。スライスした瞬間から、赤ワインの馥郁たる薫りが立ち上がる。インパクト強し。赤い見た目通りのコクのある生地にレーズンの甘みがアクセントとなってマッチ。ブドウづくしだよね。
・トウモロコシ粉のパン
薫りからは、これぞトウモロコシ!的な主張はあまりよく分からんかったが、ライトなサクサクした生地を噛み締めていくと、トウモロコシのほんのりした独特の風味・甘さを感じる。なかなか面白いパンだ。
・クリームパン
ブリオッシュ生地。生地自体のクッキーっぽさが「Flip up」よりも強い。三日月状のユニークな可愛らしい外観の内部はドーム状になっていて空洞が大きい。クリームがかなり特徴的で、バニラビーンズの味なのか、酸味を感じる。甘みも強くない。
・パン・オ・フリュイ
クランベリーなどのドライフルーツとクルミなどのフィリングは少なめだけど、クラムがもっちりして麦の甘みがしっかりあるので、程よい感じかも。小腹が空いた時にパクつきたい。
店主さんとご近所の常連さんとの会話を聞いていると、比較的新しいお店で、しかも一般ウケの悪そうなハード系がメインなお店であるにもかかわらず、実直な仕事ぶりと柔らかい雰囲気が地元にしっかり受け入れられているんだなあと感じられた。
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