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2014年12月22日月曜日

シュトーレン食べ比べ2014(その2)

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前回の続き。
・シニフィアンシニフィエ(東京)

今年購入したシュトーレンでダントツ高価。たしか4000円オーバー。化粧箱に入れられており、ただならぬ風格を漂わせる。
4〜5種類ほどのシュトーレンがあったかと思うけど、一番オーソドックスなものを選んだ。入後2週間寝かせてからの試食。
密度の高い生地感は適度にしっとり。舌触りがすこぶる良い。表面のコーティングには和三盆が使われており、まさに雪のごとく口腔内で溶けていく。
特筆すべきはやはりドライフルーツを漬けた洋酒の香りで、フルーツを噛み締めるとフワッとほのかな酒気が立ち昇る。大人の味わいだ。
スパイスの香りは控えめではあるが甘みに傾きそうな味蕾たちの手綱を締める。
今年食べたシュトーレンでベストなのは間違いない。ただ、他店の倍近い価格を許容できるほどの差かといえば、意見は分かれるだろう。

・エスカガワ(大阪・中崎町)
ややうぐいす色がかった3〜4mmはあろうかという分厚い砂糖でコーティングされている。砂糖はシニフィアン・シニフィエと同じく和三盆だろうか、非常に口どけが良い。
今年買ったものの中で唯一?マジパンが入ってた。その他のフィリングはレーズン、オレンジピールのみとフルーツは控えめ。アーモンドがアクセントに加えられている。
上述の砂糖のコーティング部分と一緒に食べると非常に甘い。が、しつこくない甘さであり食べやすい。洋酒やスパイスの香り付けはそこまで強くなく、子どもでも食べやすいか。

・エイトノットベーカリー(大阪・天満橋)
見た目は一番オーソドックスなシュトーレン。 カットしてみると、生地が占める割合が非常に大きいことに気づく。またその生地も、他のお店に比べると目が比較的詰まっていてどっしりと重量感。
フィリングはドライフルーツ+ナッツ少量。スパイスはかなり控えめ。
全体的にパンっぽさがかなり強い。というか個人的には強すぎる。
10日ほど熟成させると、しっとり感が増すとケーキっぽい雰囲気にはなってきたが、それでもパサツキが強い。
普段のここんちのパンは非常にお気に入りなだけに、ちょっと肩透かしを喰らった気すらしたというのが正直なところ。

<総評>
今年食べた中でのナンバーワンは、価格を度外視すればシニフィアン・シニフィエかな。
大阪近郊に住んでいて、コスパも考えるとベストバイはシュクレクールとしておく。

2014年12月10日水曜日

シュトーレン食べ比べ2014 その1

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ここ数年で一気に定着してきた感のあるシュトーレン。我が家でも5〜6年前からクリスマス時期の楽しみのひとつとしている。
一応シュトーレンを紹介しておくが、もともとはドイツ発祥のお菓子で、洋酒漬けしたドライフルーツやナッツなどをパンのような生地に練りこんで焼き上げたもの。糖度が高く、かつ焼き上げてあるため日持ちし、1ヶ月ほどかけて熟成させつつ変化を楽しむのもオツなもの。
フランス北東部のドイツに近い地域でも人気のあるお菓子らしく、ドイツパンのお店だけでなく、フランス系のパン屋でも売られている。
有名なパン屋がこぞって販売するようになってきており、どこのシュトーレンを選ぶかで頭を悩ませてしまう。
すでに手に入らないものもあるかもしれないが、今年購入したシュトーレンを紹介、食べ比べしていく。

まずは第一弾。

・ベッカライビオブロート(芦屋)
表面には粉糖ではなくグラニュー糖を使ってるのが特徴的。全粒粉100%で作られているためか目が粗く、購入して1週間ほどではややボソボソとした食感であったが、2週間ほどでずいぶんしっとりしてきたので、ここらへん以降が食べころか。スパイスは控えめ(ほとんど、もしくは全く使ってない?)。フルーツはレーズンが大半で、オレンジピール、レモンピールなどがアクセント程度に。ナッツ類はなし。
ここのパンと同じく、素材(特に小麦)の風味を大切にし、素朴で食べやすい。スパイスが強いものは子供にはやや刺激的すぎるものもあり、家族で愉しめるシュトーレンだろう。
サイズが5種類ほど用意されているのも家族の規模に合わせて買えるので嬉しいところ。

・ルシュクレクール(吹田)

開封した瞬間からスパイスの香りが漂う。特にカルダモンの香りが鮮烈。表面を覆う粉糖にもスパイス?の色が移っているのか黄色くなっている。
フィリングはレーズン、レモンピール、オレンジピール、フィグ、イチゴ。さらにカシューナッツとアーモンド、ピスタチオが入っており、ナッツ類の食感が良いアクセントになっている。
購入直後の生地は目はそれなりに細かいもののしっとりというよりはざらっとしたもの。これもはやり10日ほど熟成させるとしっとりさが増した。
また熟成とともにスパイスの角が取れてきた印象で、口腔内に残る香りの残滓が深い余韻となる。

・パリアッシュ(中之島)
3種類のシュトーレンを販売されておられ、そのうちオーソドックスなものと、私が買ったイチゴのシュトーレンは定番品のようだ。もう一つのショコラのシュトーレンは生地にも洋酒を練りこんであるようで、お酒の風味が強いものは子供が食べられないのでパスしておいた。
さてイチゴのシュトーレンである。
赤さが透けて見える独特な外観。
スライスすると、おおっ!と思わず歓声を上げてしまうほどに真っ赤な生地!
非常にしっとりし、かつ密度が高いため、パンというよりもクッキーに近いか。ここのパンは普段からしっとり目なので、食べ慣れた人なら違和感は全くないだろう。
イチゴのわずかな酸味と濃厚だがさっぱりした甘さが非常に特徴的。イチゴの果汁だけでなく、果肉が埋め込まれており、この肉感あふれる食感がまたよい。さらにピスタチオの歯ごたえがさらなるアクセントとなっている。
シュトーレンというイメージからは大きく乖離しているが、こういう新解釈も大いにアリだと喝采を送りたい意欲作。
なお、1週間ほど熟成させたが、自分にはあまり変化が感じられなかった(ややイチゴの酸味がおさえられたか?)。

・ブーランジェリー夢屋(姫島)

今回紹介する中では一番オーソドックスなシュトーレンだろうか。
購入時点ですでに少し熟成されていたようで、生地は十分にしっとりしていた。レーズン、オレンジピールなどのフルーツにナッツが少量。スパイスもわずかに使ってるとは思うが、本当にアクセント程度。基本はバターの効いたほのかな甘みで食べやすい。
他のお店が凝り過ぎてるだけとも言え、ここのシュトーレンで十分に美味しい。

少なくとも後3本は買っているので、その2に続きます。

2014年12月4日木曜日

パンの本、読み比べ

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12月に入り一気に寒さが増して秋の気配は吹き飛んでしまった。過ぎ去りし秋の夜長を愉しませてくれたパン関係の本を2冊紹介したい。奇しくも、この秋には著明なパン職人の著書が3冊発売された。パン特集を組む雑誌も頻繁に発売されているところをみると、パンブームが目前に来ていると言っても過言ではなく、そんな世の潮流を追い風にして発売されたのだろうか。その3冊の著者は、東京「シニフィアン・シニフィエ」の志賀勝栄シェフ、芦屋「ベッカライ・ビオブロート」の松崎太シェフ、「ドンク」の仁瓶敏雄シェフと、いずれ劣らぬ日本パン業界の綺羅星がごときシェフたちである。
今回読んだのは前2者の著書。1冊が「パンの世界」(著:志賀勝栄)、もう1冊が「ベッカライ・ビオブロートのパン」(著:松崎太)である。ちなみに仁瓶氏の本はいわゆるレシピ本なので今回紹介する2冊とは随分毛色が違う。というか、今回紹介する本の方がどっちかというと異端寄りだろう。
発売された時期が重なったのは偶然なのだろうが、両者ともにレシピらしきものは本の数ページあるかないかで、自伝と分類するのが最も近いだろうか。
それぞれパン職人として修行を積んでいった経歴を披露しつつ、その時点で得た気付きを紹介していくというような流れ。志賀氏の本はそこから派生して現在の氏の作るパンの基礎理論に関する考察が続く。
読み比べると、二人のシェフの共通点と相違点がくっきりしてくるから面白い。二人に共通するのは理論派という点。「師匠がこうしろと言ってたから」というような受け入れ方はせず、必ず製パン理論の原点に立ち返り、その作業工程の意味、その素材を選ぶ意味を検討・吟味・理解したうえでパン作りを行っている。味という非常にあいまいな感覚の世界で生きている方々であるにも関わらず、やっていることは逆に恐ろしく計算されたロジカルな行為であるという点が非常に興味深い。考え方がいちいち理系的なのだ。特に志賀氏の著書は、製パン入門書という態で書かれており、私自身今までずっと疑問に思っていたが理解できていなかった製パン理論のいくつかは、この本を読むことですっと氷解した。世にあふれる「パン作りの本」として売られている本の中で製パン理論についてしっかりした説明がある本自体がかなり少なく、痒いところに手が届かない感覚がずっとあった。この本は読み物として無理のないクオリティでしっかりと理論的な解説がなされているのが秀逸。私自身、著者らと同様に理屈が理解できないものは生理的に受け入れがたいタイプの人間なので、著者らの感覚が非常に理解できた。
一方、二人が全く違うのは、人生における仕事の割合だ。片や、志賀氏は睡眠時間以外のほぼ全てを製パンに捧げるかのような生活を送っておられ、もはや求道者と呼んで差し支えないのではないかとすら思える一方で、松崎氏は毎日8~9時間ほどの一般的な労働時間内で仕事を終え、余暇を満喫しておられる。どちらの人生がより充実したものになるのかは、それこそ個々人の価値観によるものだろうと思うが、道を極めていった先の姿がここまで乖離するというのもこれまた一興だ。要はキャパの問題なのかなと思う。松崎氏が全身全霊で仕事に打ち込める時間の限界が8時間なだけで、決して仕事をおろそかにしているわけではないということは、彼の作り出すパンを実際に食べてみれば一目瞭然だ。そうだ、両者に最も共通しているのは「仕事に対する情熱」だ。その道を極めた人の生き方には、他業種の人間でも十分感じ取れる何かの学びがあると思う。この2冊はいずれもそうした学びの多い充実した本であった。惜しむらくは、この2人ともが自らの手でのみパンを作っているということ。いずれ彼らのパンは食べられなくなる。そんな残念な日が来る前に、彼らのパンをしっかりと味わいたいものだ。
追記:志賀氏の本は図書館で借りた後、思わず衝動買いするほど感銘を受けた。

2014年11月25日火曜日

夙川「toriko(トリコ)」

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関西パン屋巡り44軒目。

休日の午後にぽっかりと自由時間が出来たので定期業務の夙川界隈のパトロールへと洒落込む。
本当は甲陽園にあった某店にも行きたかったのだが、いつの間にやら閉店になっていた。残念。 行きたい店はすぐにいかないとね。

旧ブログでもご紹介したことのある「toriko(トリコ)」さん。
阪急夙川駅の川を挟んで北東側にあるお店。地下1階にあるお店で、入り口には鳥かごが飾ってあるのが目印。店名の「トリコ」は「虜」っていうことなのかな。


・バタール
非常に引きが強い。芳しい香りが放つが、複雑で濃厚な味わいというよりはほのかな塩気で甘味が引き立つシンプルな味付け。飽きがきにくいデイリーユースなフランスパン。

・クロワッサン
ふんわりエアリー。断面にもエアがたっぷり。パリパリ、とまではいかないけどもサクサクと見た目通りに食感も軽い。発酵バター使用とのことだが、バターの押し出しはあまり強くなく後味は比較的さっぱりといただけた。素材の良さが感じられる。


・シュシュ
おそらく「種々」という漢字を当てるのだろう、種々のドライフルーツが練りこまれたハード系パン。パンが主体なのか、フルーツが主体なのか見紛うほどにフルーツ盛りだくさんではあるが、フルーツが甘さの飽和を起こすことないのはどっしりと受け止める生地の素地が良いからだろう。

激戦区夙川の中で生き残っているだけの実力が感じられるパン屋さん。

夙川「アミーンズオーヴン」

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関西パン屋巡り45軒目。

夙川駅から少し東北東方向、県道82号線から少しだけ東へ入ったところにある「アミーンズオーヴン」さん。
天然素材でのパンづくりをウリにされている。内装・外観ともにナチュラルテイスト。


・クロワッサン
小ぶりでかなりしっとりめ。クロワッサンというよりはパイに近い印象を受けた。雑味やバターのエグミは微塵も感じられず、非常に食べやすい。

・キタノカオリ パンプキンクッペ
キタノカオリという小麦を使ったクッペ。キタノカオリでパンを作ると黄色のパンになるのだが、さらにかぼちゃまで練り込んであるもんだから真っ黄色。
甘みが強いのだけども、おそらく砂糖は加えられておらず、素材からにじみ出る甘みのみ。ふわふわの食感と相まって子どもにも受けそう。

・カンパーニュレザン
ココンチの定番、カンパーニュ系の中でも自分の大好きなレーズンをチョイス。どっしりとしたライ麦の香り・酸味とレーズンの甘味・酸味のマリアージュは、期待にそむかない美味しさ。

・キャロットライ
秋の限定商品ということで購入してみた。これはかなりクセのあるパンだ。ライ麦の酸味に加えて、人参(朝鮮人参?)の独特の苦味(?)と舌に残る刺激性が加わり、ちょっと自分にはパンチが強すぎた。パンのみで頂いたのだが、食事パンとして他の食材と一緒に食べるとよさそう。

食べると身体が元気になるパン、そんなパンたちが並ぶお店だ。

苦楽園「パンタグリュエル」

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関西パン屋巡り46軒目。

苦楽園にひっそりと佇むお店、「パンタグリュエル」。自分が拝読している某ブログで紹介されていたので行ってみた。
そのブログでも書かれていたが、当ブログで紹介している他のお店のようにキラ星の如きパンがずらっと並ぶようなお店ではなく、粛々とパンを焼き続けてきた周辺住民の生活に根ざした、歴史を感じるパン屋さんだ。
そんなパン屋さんなのだが、パンのラインナップそのものはいわゆる町のパン屋さんとはちょっと違ってエッジの効いたものになっており、本格的なフランスパンやライ麦パンなどが前面に押し出されている。またパン・ド・ミなども結構いいお値段しており、自らのパンに対する自信の程が伺われる。

・バゲット
実に素朴でシンプルなバゲット。ただ、確実に美味い。複雑さはないけども、どっしりと麦の味わいは感じられる。バゲットは本来クラストを頂くパンであるようだが、こちらはクラムがメインであるように思う。

・ライ麦パン
ライ麦の配合比率が少ないこともあり、酸味などのライ麦らしさは控えめ。生地のハードさもほどほど。こっちも正直特筆すべき特徴があるわけではないのだが、美味い。

・クロワッサン
これは正直に言って、他の有名店に比べると、またこのお店の他の商品に比べて見劣りした。

宝塚 山本「Pain de Hash(パン・ド・ハッシュ)」

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関西パン屋巡り47軒目。

以前に紹介した「hana」と合わせて、山本駅方面をランニングついでに巡ってみた。
場所的には伊丹との境、荒牧あたりにあるのがこちら、「pain de Hash(パン・ド・ハッシュ」(仏語読み的にはアッシュでは?)。
ルヴァン種を用いた天然酵母ハードパンをウリにされているようだ。
私が訪問した14時頃でもひっきりなしにお客さんが入ってきていたが、たまたまかもしれないが、他のお客さんのチョイスを見ているとハード系を選んでいる方はおられず、まだ認知が進んでいないのかなと少し残念に思った。

さて肝心のパンの紹介。

・バゲット
やや細身で、その分長さは50cmほどはあろうか。
パリッと気持ち良いクラストの食感。バリッと割れるような硬さではなくて、どこか粘りのある硬さ。生地の目がものすごく細かく、これがねばりづよさ、引きの強さにつながっているのだろうか。この目の細かさは近隣で見た覚えがないな。味わいは濃厚ではないものの、マイルドな塩気が麦の甘みを十分に引き出しており、かなり好印象。
宝塚市内ではバゲットランキング現在ナンバーワン。


・クランベリーのリュスティック
よく売られているリュスティックよりはかなり大振りな、バタール並みのサイズ感がある。パリッとした感触はバゲットよりも弱いが、基本的には同系統の食感で、引きが強くて、ほんのりした甘み。加水率が高いせいか、味の濃厚さはバゲットよりも一層弱いが、クランベリーの酸味と甘みとはこれぐらいがマッチしている。

・カンパーニュ
ラグビーボール形状の型で焼かれている。クープはかなり深めに入ってる。
密度がやや低めでクラストは薄く柔らかい。ライ麦の味わいは弱めで、購入当日は正直少し物足りなさを覚えたが、2日ほど経過し水分が抜けて味が熟成してくるとぐっと深い味わいになってきた。
が、やはり他のパンに比べるとやや見劣りするというのが正直なところ。個人的にはもう少しどっしりとした食べ応えのあるものが好みだが、一般的にはこれぐらいライトなものの方がウケが良いのかもしれないな。

曽爾高原ツーリング: KUALISでの初ロング

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ぬKUALIS Ti ロードのシェイクダウンから1ヶ月。せっかくのニューマシンなのに通勤だけに使うのはいかにも勿体無い。
3連休の最終日に時間を確保できたので、ロングライド(と言っても100kmにも満たないのだが)へ行ってきた。
目的地はこの時期がベストシーズンな「曽爾高原」に設定。自宅からの自走でも130kmほどなので片道自走で帰りが輪行というプランも考えたが、大阪府内を抜けるまでの50kmほどが苦痛以外のなにものでもないし、そもそも今の体力・走力的に完走できるとは思えなかったので、針テラスまで車で移動し、そこからツーリングというプランとした。
実際には、ルートラボで見つけたこのルートをトレース。93kmほどだが獲得標高1500mと走りごたえも十分。と、えらそうなことを書いてるが、ルートを決めたのは当日。3時半起床でルートを決め、Garminに流し込んで5時過ぎに自宅を出発。阪神高速〜西名阪道〜名阪国道と快適に飛ばして針テラスには6時半着。
早速走りに行くぞ〜と車外に出ると、さ、寒い。車の外気温計では2℃。寒いはずだ。タイツ着てきてないし、何よりグローブがかなり薄手なので防寒性が心もとない。インナーグローブでも買おうと針テラス横のコンビニを物色すると、自転車用と銘打って暖かそうなグローブがある。クシャクシャって音がするのでおそらく防風フィルムがあり、その中にさらに3Mのシンサレート(合成羽毛みたいなもの)が詰めてある。とりあえずこれで急場をしのぐ。
結局出発は7時を少し回った頃になったけども、ちょうど日が昇り始めたお陰で体感温度はずいぶんと改善。運動してれば寒からず暑からずで汗もかかずにほどよい具合。先ほど買ったグローブは1000円とは思えぬ防寒性!さすがに操作性は100点とは行かないが、これはヘタな自転車メーカー品よりもエエかも。
走り始めは名阪国道沿いに少しだけ東進して、名阪国道小倉ICからやまなみロード(ハイウェイではない)に入りひたすら南下。前半部は峠とは言えない数十mほどのアップダウンを繰り返していく。路面状況も悪くないし、車もほとんどすれ違わない。まだ凍結するほどでもないので下りはヒャッハー状態。
ほどなく里山・林道区間に入る。室生川沿いをさらに南下していくと国道369号線と合流。合流点にある栂坂峠はトンネルも設定されているが、峠越えの旧道を進む。と言っても斜度、距離的に大したことのない峠。
下って369号は税金が潤沢に投入された道路で、すこぶる快適。下ハンでバビューンと一気に飛ばす。一旦曽爾村を抜けて御杖村へとさらに南下して、みつえ高原牧場を経由して曽爾高原へと向かうルートとなる。
みつえ高原牧場への道は、数kmほどの林道ヒルクライム。一応舗装はされているけども、細かい石・岩が転がっており、うっかりサイドカットした日にゃあ、こんなところからどうやって帰るんだというような閑散とした場所なので、今回のコースで最も慎重に走行した。
牧場を越えると曽爾高原まではあとちょっと。ラスボス的に500mほどの激坂(最大斜度は15%は超えてる)が待ってるぐらい。9時ジャストぐらいに曽爾高原へ到着。


さすがに荘厳な景色に圧倒された。が、正直もっとスケール感が大きい場所だと思っていた。見渡す限りすすきが覆い尽くすような、まさにナウシカ的景色を想像していたので、意外にこじんまりとした空間なんだなというのが正直な感想。お写真だけささっと撮影して滞在時間15分ほどでとっとと退散。
帰りは国道81号を通り、香落渓という紅葉の名所を通過する。このルートが最もポピュラーなのか、さすがに対向車とちょくちょくすれ違う。それでも時間帯が早いおかげで正蓮寺川沿いの快走路をひたすら爆走。名張駅前まで25kmほどあるはずだが、基本平坦〜下り基調なのであっという間に着いたという感じ。
名張市街地を抜けて国道80号線へ入り、最後は782号線で針テラスまで。最後の方は、慣れないロングライド(自分的には)でクタクタになり30km/h keepすらしんどい感じ。
11時ちょい過ぎに針テラスに帰着。ネットタイムで3時間50分ほどのライドとなった。

すすきと紅葉がどちらも満喫でき、さらにそれなりの走りごたえもある素晴らしいコース。信号もほとんどなく、ストレスなく快走できる。

さてKULAISである。
今回はR-SYS SLRとの初アッセンブルでもあった。ルックス的にはやっぱりR-SYS、最高だ。
激坂が何度か登場したが、掛け値なしに体感的にはMadoneと遜色なく軽快に登っていけたのには思わず笑いがこみ上げた。R-SYSの登坂性能がは遺憾なく発揮できる。
それに加えて、香落渓のワインディングでは下ハンキープでガンガン踏んでいっても脚に変な跳ね返りがなくリズミカルに進んでいく感触。どちらかというとMadoneのようにクルクル回すというよりもある程度のトルクをかけつつ踏んでいく方がシンクロ率が高い。
期待通りという他ないが、これだけ走ってもラストまで脚がきっちり残っており(最後ダレたのは、筋力ではなくて体力的な問題(苦笑))、ライド翌日に脚に疲れが残っていないのはさすが。
下りやコーナリングを適度にこなしたのも今回が初だったが、少なくとも自分が狙ったラインはキッチリとトレースしてくれた。鬼のように曲がっていくというフレーム特性ではなく、狙ったとおりに狙った分だけという表現が適切か。

オーナーの意を汲んで走ってくれているような錯覚すら覚える素晴らしいフレームだ。


2014年11月18日火曜日

平野「3(Trois, トロワ)」

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関西パン屋巡り43軒目。

所用で平野方面に立ち寄る機会があったので、未訪問となっていたこの店に立ち寄った。
平野の住宅街、一方通行ばかりの入り組んだ民家が立ち並ぶ街中に、古民家を改装した瀟洒な雰囲気のパン屋がある。
「3」と書いて「トロワ」とフランス語読みする。由来をお店の方に伺ったところ、開店当初3人家族だった(ということはそのあと増えたのかな?)から、シンプルな店名にしたかったから、とのこと。
お店のシンプルかつナチュラルモダンな雰囲気にマッチしたよい店名だと思う。

 夕方に伺ったためパンの種類は豊富とはいかなかったが、私の好みのパンは買えたのでOK。

・バゲットナチュレ
天然酵母で仕込んだスペシャリテのバゲット。程よい厚みのクラストは、焼き加減もほどほどでカリッとした食感が楽しめつつも、硬すぎて食べにくいということもない。
ほんのり茶色がかったクラムからは香ばしさがただよい、甘みが強く感じられる。もっちりした食感をもぎゅもぎゅと口の中で味わうと至福。
(写真を撮り忘れてパクパク食べてしまったので、切れ端のみ・・・)

・マスカットレーズンのパン
マスカットをドライフルーツにしたものを使っているハード系パン。特筆すべきはやはりマスカット。甘みが普通のレーズンとは比較にならないぐらいに強い。生地は期待したほどハードではなかったが、マスカットの甘みをしっかりと受け止めてくれている。

・ミニョン
クランベリーとオレンジピールをフィリングに使ったハード系パン。マスカットよりも甘みは控えめだけども、オレンジピールの苦味がプラスされて味わいとしてはより複雑な印象。生地はおそらく同じじゃないかと思うのだけども、成形が違うためか、こちらのほうがよりハードっぽいクラストで好み。

お店の雰囲気通りの、優しい雰囲気のパン。どれも美味しくいただけた。

2014年11月5日水曜日

KUALIS Ti Road "8440"

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 フレームを新調した。
素材はカーボンではなく、アルミでもなく、そう、チタン。

Madoneを購入して3年。どこにも破綻はなく素晴らしいフレームだという評価は未だに変わらないし、電動化してからは一層極楽バイク化してるのだけど、レースも出なくなった今となってはあまりにも優等生すぎてつまらないという贅沢な悩みが出てきた。
また、軽量カーボンフレームの宿命といえる脆弱さゆえ扱いにやたらと気を使うのも×。

「昔の女が恋しい」ではないが、LOOK595はよかったなあと手放した先を辿って見たけども、すでに数名の手を渡り行方知れず。
586のラストモデルの在庫も見つけてあるが、なんとなくこれではない感。

そんな折にふと目に留まったのが、オーダーチタンフレーム「KUALIS」。
Powerbook G4が出た時にチタンという響きにガツンとヤラレタ世代としては言い知れぬ悪魔的魅力を感じるのだが、正直自転車の素材としてどうなのかはよくわかっていなかった。それでも、在米日本人ビルダーの西川氏が作り上げるフレームは写真で見る限り素晴らしく精緻で美しい。

西川氏のブログを見ていると、どうやら知人が最近フレームをオーダーされた様子。居てもたってもいられなくなり、無理を言って試乗させていただいき、これが決定打になった。

国内ディストリビューターである「六甲バイシクルスタジオ」さんは、偶然にも最寄駅が私の自宅と同じ。自転車でヒルクライム10分強で到着する。
こちらを通してオーダーさせていただいたのが8月末。私の要望コンセプトはざっくり言うと「595を超えるチタン版595」。バネ感があり気持ちよく進むこと、そしてシルキーな乗り味をお願いした。数値的な性能よりも感性に訴えるバイク。

お次はデザイン。
デザインを白紙から考えられるというのもオーダーフレームの魅力、なんだけど自由度が高すぎて試行錯誤しまくりで何度もリテイクをかけてしまい、ものすごくご迷惑をおかけした(汗)

デザインが決まったのが9月末。フレームはすでに出来上がっていたので、米国からはるばる信州のワタナベ塗装さんへと託された。

10月31日、納車。足元の悪い中、RBSの衣本さん自ら拙宅まで配達してくださった。

「・・・・・・」
あまりの美しさに思わず絶句。想像をはるかに上回る美しい仕上がりだ。ワタナベ塗装さん恐るべし。

早速徹夜で自転車を組み上げた。衣本さんに組付けまでお願いしたほうが仕上がりがよいに決まっているのだが、組み上げること自体が楽しいんだからこれは譲れない。
組み付けながら自転車の細部を眺めていくと、最初は塗装ばかりに目が行っていたが、その土台となるフレームのフィニッシングの仕事ぶりに感嘆した。ビード痕は徹底的にそぎ落としてあり、まるでカーボンフレームかのように継ぎ目がない。チタン地は後三角にわずかに残してある程度だが、チタン特有のやや落ち着いた鈍い輝きがソソる。ディレーラーハンガーあたりの曲線美は芸術的ですらある。

朝5時半、ようやく自転車が組み上がった。すぐにでも乗りたかったが生憎の雨。
仮眠後、職場に顔を出し帰宅したら、ちょうど雨があがっていたので、このタイミングの逃すまいとシェイクダウン。

さすがオーダーフレームだけあって、今までのポジションと同じ感覚で全く違和感なく乗り始められた。
試乗させていただいた時にも感じたことだが、精密機械のような歪みの全くない感覚が乗り始めてすぐから分かる。他社のアルミバイクを所有していたこともあるが、こんな感覚は一度たりとて感じたことはない。最高峰カーボンバイクであるMadoneでも感じたことのない感覚。どこか一点が固いというのではなくて、フレーム全体が一つの構造躯体としてしっかりしているという表現が正しいか。

乗り心地は非常にシルキー。これはもうシルキーとしかいいようがない。道路の凹凸はすべて「だるん、だるん」とシルクのヴェールで包み込んだかのように伝わってくる。カーボンは振動減衰が速いというが、振動そのものは程度の差はあれ一旦は「コツ、コツ」と伝わってくると思うのだが、このバイクだとそもそもが「ダルン、ダルン」なのだ。

踏み込んでみると、思っていたよりもバネ感は少なめに感じた。少なくとも595のような「タメ」のあるバネ感ではない。しかし、かと言って軽量高剛性カーボンバイクみたいに足に跳ね返ってくるというわけではなく不快感は全くない。BBから後ろ三角全体でバネ感が出ているような感覚。
試しにガッともがいてみても、構造躯体の安定性ゆえか、力が逃げる感じがなくさりとて足にも来ないので突き抜けるように加速する。
登りも多少の重量的ハンデはもちろんあるものの、回すペダリングでも踏み込むペダリングでもいずれせによ懐深く受け入れてくれた。さすがにMadone的なヒラヒラした軽量さはないけども、重力に引きずられる嫌なフィーリングは皆無。

コーナリング性能やロングライド性能は評価できていないが、
狙ったコンセプト通り「595を超えるTi 595」になったかというと、ちょっと方向性は違うようなするが、「595を超えた」というのは達成できたと思える出来栄え。

他のオーナーさんがポルシェ911のようなバイクを、とオーダーされていたが、私の一台も同じような空気感を纏っている。

ラグジュアリーな大人の一台。
まさに「終のフレーム」である。





Frame: KUALIS Ti Road, 44mm HT
*Paint colors: Crystal white pearl mica (MAZDA special colour)+ Rapha Pink (Pantone 210)+ Gross Black
Fork: ENVE 2.0 Taperd 1-1/4
Headset: Chris King Inset 8 Pink
Wheels: Fulcrum Racing 1
Shifter: Campagnolo Chorus 11s
FD: Campagnolo Chorus 11s
RD: Campagnolo Chorus 11s
Crank: Campagnolo Record (replaced with CULT bearing) 52/36
Brake: Campagnolo Record
Handle bar: Oval R950 420mm 31.8mm
Stem: Thomson Elite X2 110mm 10°
Seatpost: Fizi:k Cyrano R1 27.2mm 330mm
Saddle: Bontrager Affinity RXL Carbon 138mm White

2014年10月24日金曜日

四ツ橋「シュクレクール四ツ橋出張所」

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関西パン屋巡りの番外編。

美味しいパン屋はないかと某料理屋評価サイトを見ていたところ、四ツ橋にシュクレクール出張所という店を発見した。
「シュクレクール」といえば、当ブログではまだ紹介していなかったが、その必要もないほど高名な吹田のパン屋。その出張所が出来たというのであれば、しかも職場から比較的近い場所とあらば行かない手はない。

場所は四ツ橋駅から徒歩圏内の、四ツ橋筋沿いの雑居ビルのB1F。四つ橋筋には入り口が面しておらず、5mほどだけ西側へ入り込む必要がある。
「シュクレクール出張所」と大書してあるので迷わないとは思うが、逆にこの看板の出し具合はシュクレクール本店の雰囲気とはかけ離れており、ニセモノ?と疑いの目を向けたくなってしまう。

店内に入ると男性の店員さんがお一人で接客されていた。対面式販売なのは本店と同じ。
会計を済ませながらお話を伺うと、パンはもちろん毎日本店から焼きたてのものを運んでくるとのこと。パンの種類はさすがに本店の豊富なバリエーション全てというわけには行かず日替わりとなっているようだ。
2回訪れたが、1/3ぐらいのパンがかぶっていた。

場所柄お昼時にはOLさんの来店が多く、時には1Fまで行列ができることもある。
私が初回訪問した日は雨だったのだが、雨天時には出足が悪いため商品が残っている可能性が高いとの事だった。(最近は雨の日は持ってくるパンそのものを減らしているそうだが)

初日は雨だったせいか、ちょっとパンの湿気り方が気になったが、2回目の訪問時は全く問題なかった。地下の店舗で湿気がこもりやすいのかもしれない。

吹田まで足を運ぶのは大変だという諸氏には朗報。
店舗拡大してほしいので、ぜひ皆様ご利用くださいませ。
あ、ちなみに平日しか営業してません。(土・日・祝休み)
 
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